小田原市浜町の画家、夏目日出男さん(80)が小田原三の丸ホールで4月6日(木)から12日(水)、個展を開催する。時間は午前10時から午後5時(最終日は4時)。
夏目さんは日本画を描いて41年。「作品にも惚れているが、人柄に惚れた」と話す故上垣候鳥さんに師事し、これまでにかながわシニア美術展で県知事賞(大賞)、ねんりんピック2011熊本で銅賞などを受賞。今回の個展では花や動物を描いた作品や風景画、人物画など、80点以上が展示される。
繊細な一本の線で表現する墨絵から、鮮やかな色彩のタッチなど画風はさまざま。にかわや天然石の絵具を塗り重ね、発色を微妙に調整するなど「表現方法を悩んでいる最中も楽しい」と声を弾ませる。一昨年の夏にがんを患い手術を受けたことを機に、昨年11月には上垣さんの回顧展を開催。今回は「体の力を振り絞って頑張ろう」と、自身の集大成となる個展を企画した。夏目さんは「好きなことを夢中でやってこれて幸せです。私にとって絵は人生。生きている証。ぜひ見に来ていただけたら」と話している。
詳細など問い合わせは夏目さん【電話】0465・22・8295。