シンボルツリーとして相応しく、圧倒的な存在感でたたずんでいるモクセイ科の落葉広葉樹「ヒトツバタゴ」。
「花が大好き」と言う石黒明さん(82・宮山)が70年以上前に苗木を購入し、自宅の庭で大切に育ててきた。成長した背丈は10mを超え、毎年、4月20日前後には可憐な白い花を無数に咲かせ、見ごろを迎えるという。
ヒトツバタゴの隣には、「県下最大級」に成長した「ハンカチの木」がある。1958年に日本に伝わり、その十数年後、関西の果樹園が販売を開始した直後、明さんが購入したものだ。例年、ゴールデンウィーク頃に見ごろを迎える。
明さんのDNAをしっかりと受け継ぎ、娘の晶子さん=人物風土記で紹介=も花好きに。約5年前からDIYで庭作りを進めており、花の植栽に加え、今年は剪定したケヤキの枝を利用したテーブル付きのベンチを設置。庭全体に色鮮やかな花々が咲き誇っている。
5月中旬まで一般開放
そんな石黒さん宅の庭が4月20日(木)から5月中旬まで一般開放される。場所は、旧目久尻川ふるさと緑道入口近くで、目印の看板が立てられる。時間は9時頃から16時頃まで。「ゆっくりお過ごし下さい」