城下町、宿場町として栄えた小田原。その伝統を今に受け継ぐ「老舗」も小田原の魅力です。今回は、地元で愛され続ける店舗をご紹介。ここでは、薬と菓子の老舗「ういろう」をレポートします。※掲載情報は2023年3月現在のものです。最新の情報は各店舗にてご確認ください。
650年余の歴史を紡ぐ 神奈川最古の商家
初代が室町時代、中国より帰化した外郎家。大陸由来の医薬は朝廷に重用され、戦国時代に北条早雲から招かれ小田原へ。また、歌舞伎十八番「外郎売」は、江戸時代・二代目市川團十郎丈との縁から創作されたもの。
伝統を現在に受け継ぐ〝薬〟と〝菓子〟2つの「ういろう」とその歴史と文化に触れてみてはいかがですか。
- 25代当主・外郎藤右衛門さん
「まち歩きで、小田原の歴史、文化、なりわい、自然、そして人との出会いをぜひお楽しみください」
喫茶室(店内併設)
ひとつずつ丁寧に手作りした季節の和菓子を、ご注文ごとに点てたお抹茶と一緒に楽しめます。
外郎博物館
- 入館無料 明治18年築の蔵を利用した博物館。お菓子や薬の起源、歌舞伎の演目『外郎売』との関係など貴重な資料が見られます。

関東大震災で倒壊した建物の鬼瓦

お隣の「ういろう別館 杏林亭」前にある道標。「京都 蟷螂山町」「遠州 森町」は、外郎家が京都から小田原に移り住む歴史が関係しています