地域の無病息災祈り 多摩区内各所でこいのぼり【2023年4月28日】

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地域の無病息災祈り 多摩区内各所でこいのぼり【2023年4月28日】
川の上を泳ぐこいのぼり 五反田自治会(五反田川の生田大橋付近)=4月24日

 5月5日の端午の節句に合わせ、多摩区内各所で、こいのぼりを掲げるなどの取り組みが行われている。「子どもたちに健やかに育ってほしい」という願いとともに、忘れられつつある日本の伝統的な行事に、地域の人たちにふれてもらいたいという思いを込める。

生田・五反田川

 五反田自治会(井上紀代会長)は5月7日(日)まで五反田川にこいのぼりを設置している。2008年から行われている恒例行事で、地域住民から提供されたものを中心に色とりどりの160匹のこいのぼりが、生田駅南口登戸方面にある魚見橋周辺と生田大橋付近の川の上を泳ぐ。井上会長は「家庭でこいのぼりを上げて成長を祈る習慣がなくなりつつある。自治会で一緒に成長を願えてとてもうれしいこと。子どもだけでなくいろいろな地域の方々が楽しみにしてくれて自治会の誇りでもある」と話す。

登戸・二ヶ領用水

登戸中部町会(ニヶ領用水/昨年の様子=提供)

 登戸中部町会(吉澤忠夫会長)は4月29日(土)の午後1時から二ヶ領用水にこいのぼりを掲げる。場所は新川橋付近から上流へ約120mの流域。19年に始まりコロナ禍による中断もあったが昨年3年ぶりに復活。こいのぼりは地元住民の提供のほか、近隣の丸山幼稚園、なのはな保育園、Gakkenほいくえん登戸、アスク向ヶ丘遊園北保育園の園児が手づくりした。5月6日(土)午後1時まで約130匹が飾られる。鯉のぼり部会の部会長を務める小林輝雄さんは「園児に夢と思い出を作ってあげたい。地域の方にはこいのぼりを上げていた頃を思い出してもらえたら」と話している。河岸のフェンスには同町会の会員による美化や防犯を呼びかける標語も掲示されている。

生田団地・集会所

生田団地自治会集会所のつるし飾り=4月20日

 生田団地自治会(井上佶会長/生田3の16)の集会所では6月4日(日)まで恒例の「つるし飾り」を展示中。同団地の手芸同好会員が古布で作った愛らしい人形やつるし鯉が室内を彩る。午前9時から午後5時まで。井上会長は「一つ一つ無病息災を祈りながら作っている。これを見て元気に過ごしてほしい」と話す。

川崎市町内会・自治会ページ

住所

神奈川県川崎市多摩区

公開日:2023-04-28

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