20年記念に冊子完成
和泉川のごみ拾いや除草などのボランティア活動を続ける和泉川中央水辺愛護会がこのほど、活動開始から20周年を迎えた。記念冊子を完成させた同会の寺田泉会長は「和泉川を愛する気持ちが広まれば」と思いを語る。
同会は和泉川のうち長後街道から南側に約1・2キロまでの範囲の美化活動に取り組む団体。2003年7月に発足して以来、ごみ拾いや除草、花壇の整備などに取り組んできた。その活動が称えられ、これまで区や市から表彰を受けてきたほか、2019年には国土交通大臣賞も受賞した。
現在は33人がメンバーとして登録。月に2回ほど定例会として活動を続けている。同会の会長として10年になる寺田泉さん(73歳)によると、メンバーの高齢化もあって定例会の参加者は減少しているものの、「それぞれが空いた時間などを利用して活動し、景観維持に努めてくれています」という。
交流も励みに
同会の目標は、健康、景観・美観、環境、親睦の4つ。清掃活動に取り組んでいる時に声をかけてもらうことも多く、「そういう何気ないやりとりや、感謝の言葉をかけてもらえるのは励みになる」と笑顔を見せる寺田さん。
ある時、下校時によく見かけていた小学生が「大人になったら泉土木事務所で働いて、川をきれいにしたい」と話してくれたという。「景観が良くなって、和泉川が多くの人に親しまれたらうれしい」と寺田さんは思いを明かす。
参加者の募集も
活動は毎月第2火曜と第4土曜の2回。「川をきれいにすると気持ちもきれいになる。最近では個人でごみ拾いをしてくれている人も増えた」
一方で、区内ではメンバーの減少などで活動が難しくなっている会もあり、同会でも新たな参加者は随時募集しているという。同会への問い合わせは寺田さん(【電話】045・801・3880)へ。
泉区