「地域の力で、地域に暮らす高齢者のサポートをしよう」と精力的に活動を続ける団体が神奈川県大和市にあります。高齢者の生活支援事業を行う「大和市南林間地区たすけあい協議会」です。
◆どんな団体?
同協議会は、2017年に活動拠点である「大和市南林間地区たすけあいセンター」(沓掛大乗センター長/大和市南林間1-7-19)を、小田急線「南林間駅」西口から徒歩1分のところに開設しました。
同センターには現在、168人(2023年7月末時点)のボランティアが在籍し、地域の高齢者たちの依頼をうけ、庭木の剪定や電池交換、ゴミ出しなど「身の回りの支援」のほか、通院付き添いや買い物代行、家事代行など、生活そのものを支える「生活行動支援」を提供しています。
◆「健康麻雀」など趣味の楽しみも提供
また、同センターでは、健康麻雀教室(=写真)、健康測定など多彩な催事事業も展開。高齢者の方の中には一人暮らしの方も少なくなく、毎日の楽しみや外出機会を創出する同センターの役割は大きいと言えます。
◆利用者1万人突破!
同センターは、「高齢者がどこよりも安心して暮らせる街」を目指して2017年6月に開所しました。そして、2022年12月、センターの利用者数が通算1万人を突破するなど、そのニーズは年々高まりをみせているようです。
- そんなセンターの運営は同協議会が担い、利用者の方たちを支援するボランティアは、地域住民の皆さんです。
◆「相互支援」の仕組み定着
同協議会によると、ボランティアによる支援件数は2022年度は1318件。このうち「生活行動支援」は全体の半数以上を占めており、「高齢者の増加という傾向が浮き彫りになっています」とセンター長の沓掛さんは話します。
また、2017年の開業以来、支援件数は累計で5300件(2023年7月末時点)を超え、今後も増加傾向が予想されます。
◆ボランティアに協力を
在籍するボランティアのうち約70%が70歳以上であるといい、沓掛さんは「高齢者層の中で、支援をする側と支援を必要とする側の「相互支援」の仕組みが定着してきています」と説明します。一方で、こうした相互支援を続けていくためには「一人でも多くの皆さんにボランティアとしてお力添えをお願いします」と沓掛さんは呼びかけています。