中野島町会や多摩区町会連合会会長などを歴任した中野島在住の古谷欣治さん（85）が11月30日、「自治会等地縁による団体功労者」として総務大臣表彰を受賞した。

　古谷さんは30日、総務省で行われた表彰式に出席後、多摩区役所を訪れ、藤井智弘区長に受賞を伝えた。

　同表彰は、自治会や町内会などの地縁による団体の代表者として、長年在籍し、地域的な共同活動を通じて良好な地域社会の維持、形成に顕著な功績があった人に贈られる。今年度は全国で１６１人が受賞、市内では古谷さんと宮前区の柴原忠男さんの２人だった。

　古谷さんは２００３年から16年間、中野島町会長として、地域課題解決に尽力。16年５月から19年４月まで稲田町会連合会長、18年５月から19年４月まで多摩区町会連合会会長を務めた。

　古谷さんは「自治会・町内会の会員を増やすことに力を入れた。長いようで、終わってみるとあっという間だった。さまざまな思い出がよみがえってくる」と振り返り、「地域のために頑張るのは大変なこともあったが、やりがいも多かった。それが今回の表彰につながり、うれしい」と受賞の感想を話した。藤井区長は長年にわたり、地域のために尽力してきたことへの感謝を古谷さんに伝え「今後も多摩区の発展のためにご指導いただきたい」と述べた。