「産農人」高校生開発スイーツ販売!マグロ残渣でサツマイモ栽培<2月15日@よこすかポートマーケット>

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「産農人」高校生開発スイーツ販売!マグロ残渣でサツマイモ栽培<2月15日@よこすかポートマーケット>
「産農人」メンバーが収穫したまぐろいも(サツマイモ)

新時代の農業人を育成する横須賀商工会議所の「産農人育成プロジェクト」は2月15日(木)、農業実習や商品開発に取り組んできた高校生メンバーの活動紹介を兼ねた新商品販売会を新港町のよこすかポートマーケットで行う。市内の生産者が「まぐろいも」のネーミングでブランド化を推進しているサツマイモを使ったスイーツなどをならべる。

捨てるのもったいない

 「産農人」とは農作物をつくるだけでなく、市場ニーズを理解して流通させることのできる新時代の農業人を表す造語。横須賀商工会議所の旗振りで地域の農家、加工業者、飲食店、食品メーカーが連携して人材育成に取り組んでいる。職業としての農業に関心を寄せる三浦初声高校都市農業科の生徒が参加して実践型のプログラムに挑んでおり、2018年のスタートから多くの人材を現場に送り出している。

 同プロジェクトでは、営農技術の習得にとどまらず、農業の可能性を広げる「商品企画」「商品開発」を学びの重要テーマに位置付けている。サイズが基準に満たないものや形状などの問題で出荷できない規格外品、いわゆる未利用資源の利活用にも精力的に取り組んできた。

 今回の販売会では、マグロ加工で発生する残渣を肥料にして育てたサツマイモ「まぐろいも」を原材料に使用した新商品を発表する。

 土壌改良を行った畑に生徒らが1万本の苗の定植を行い、今季は約10トンを収穫した。熟成を促す保存方法なども学び、素材の甘さを引き出した。これを使ったラッシーや皮にサツマイモパウダーを練り込んだ饅頭などスイーツの新メニューを考案。開発メンバーらは、商品化に向けてコンビニスイーツを徹底調査。素材の使い方から形状、ラッピング、価格帯まで研究の範囲を広げ、新製品の開発に活かしたという。

 当日は販売促進のためのポスターやポップも用意し、会場で接客も行う。時間は正午から午後3時で売り切れ次第終了となる。

住所

神奈川県横須賀市よこすかポートマーケット

公開日:2024-02-12

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