最近よく耳にする脱炭素。地球温暖化への対応や持続可能な社会のために、二酸化炭素排出量を減らすことが必要です。それを各家庭で実践するのが、「脱炭素ライフスタイル」です。
お家での過ごし方、買い物やお出かけなど、私たちの日々の暮らし方にちょっとした工夫を取り入れて二酸化炭素を減らすことが、持続可能な社会(脱炭素社会)につながります。
《YOKOHAMA GO GREENについて》
「GO GREEN」は「環境にやさしい行動をとる」という意味。
2050年の脱炭素社会の実現に向け、市と市民・事業者の皆様が一丸となって脱炭素・環境施策を推進するための合言葉として、横浜市が策定しました。
かながわ区民カレッジ for Kids
脱炭素ライフスタイルを身近に知ってもらおうと、神奈川区役所では、神奈川大学と連携し2024年8月に「かながわ区民カレッジ for Kids」を開催しました。
ペットボトルキャップワークショップ
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7組の親子が参加しました
全2回の講座で、8月3日に行われたのは「ペットボトルキャップdeキーホルダーづくり」です。環境問題で重要となるプラスチックの分別とリサイクル。上手に再利用しながら循環して使うことの大切さを学びました。
神奈川大学の道用大介准教授の講演後、プラスチック製のペットボトルキャップを使いキーホルダーにアップサイクル。親子で好きな形のキーホルダーを完成させました。
家庭で始める脱炭素
区民カレッジ参加者の中から、ご自宅でも脱炭素ライフスタイルを実践している、小林さん親子に話を聞きました!
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母・正乃さんと、ペットボトルキャップとマイボトルを持つ波奈さん
ペットボトルキャップを回収
今回のワークショップを経験して、様々な素材の組合せでつくられている製品を素材ごとに分ける重要性を学び、一生懸命取り組んでいるのが、ペットボトルキャップの回収です。ラベルやキャップをそのまま捨ててしまうこともあったといいますが、改めてしっかり分別するようになったそうです。
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集めたキャップはリサイクルボックスへ
自宅の近くには、キャップのリサイクルボックスがあることも発見しました。自宅でペットボトルキャップが集まったら、お買い物やお出かけついでにボックスへ届けるのが習慣に。投函は波奈さんの役割で「しっかり分別してキャップを届けに行くのが楽しい」と笑顔で話してくれました。
分別・再利用もしっかり
ペットボトルキャップをきっかけに、いろいろな製品の素材がプラかどうかに興味を持つように。大好きなお菓子の包装なども、捨てる前に分別マークをしっかり探しています。
「漢字は難しくてもカタカナの『プラ』はしっかり分かるので、すっかり我が家のリサイクルリーダーです」と母・正乃さん。波奈さんを中心に、小林家全体でも分別への意識が高まっています。
こまめな節電・地産地消
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こまめに消灯(左)エコバッグを持って八百屋さんへ(右)
波奈さんは家庭内の環境大臣として大活躍中。つけっ放しの電気は、しっかりチェックし小まめに消灯して回っています。
また、日々のお買い物や食生活でもエコを実践。自宅のマンションでは定期的に農家の方々による出張八百屋が開催されており、食卓の野菜は地産地消を心がけます。「とうもろこしと枝豆が好き。農家さんが愛情込めて育てた野菜は美味しい」と波奈さん。八百屋に行く時に持参するのは、もちろんエコバッグです。
そのほかにも、学校に行くときや近所のお出かけなどにはマイ水筒を持参。使用済みの牛乳パックを包丁シートとして再利用したりと、日常生活の様々な場面でできる工夫は忘れません。「最近はSDGsの番組を一緒に見たり。娘をきっかけに家族全体で環境への意識が高まりました」と正乃さんは話します。
先生からのコメント
8月のワークショップで講師を務めた神奈川大学の道用准教授から、小林さん一家の取組と区民の皆様へのコメントをいただきました。
プラスチックは軽くて錆びない優れた素材ですが、燃焼による二酸化炭素排出や不法投棄による海洋プラごみなどの問題があります。そこで、従来の使っては捨てるではなく、資源として回収し再生利用していく「サーキュラーエコノミー」という新たな考え方が生まれました。小林さん一家でのペットボトルキャップの回収などはまさにその実践。家庭での小さな取組が、便利で地球にやさしい社会への第一歩になります。
あなたも今日から脱炭素
「脱炭素」という言葉のなんだか難しそうな印象が変わったのではないでしょうか。小林さん一家の実践例はもちろん、身近なところにも様々なチャンスがあります。ごみの分別や節電、エコバッグなど、始められることから挑戦してみましょう。
横浜市でも家庭でできる行動や取組を紹介しています。小さな行動が大きな変化に。できることから楽しく「脱炭素な暮らし」始めてみませんか?
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