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「備える。たかつ」第7弾-増える電気機器の火災。あなたのまわりは大丈夫?

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「備える。たかつ」第7弾-増える電気機器の火災。あなたのまわりは大丈夫?
(左から)高津消防署長予防課の仲松さん、出口さん、斉藤さん

いざ!という時に備えて防災意識を高めよう!

第7弾は「火災予防」

家庭や地域での災害の備えについて、専門家や関係者からお話しを聞く連載の第7弾。今回は、高津消防署を訪ね、予防課の斉藤幸雄さんと出口弘さん、仲松みなみさんに「火災予防」について伺いました。

これまでのテーマは「水」「電気」「ガス」「通信」「避難」「ごみ」

緊急出動だけじゃない日頃の「予防」

消防といえば火災・救急への対応というイメージですが、斉藤さんらが所属する予防課では、防火に関わる建物の検査や区民への啓発活動、地域の消防団員への研修などを行っています。

予防課の仕事について説明

消防団は、消防署と同様に市町村に置かれている消防機関です。地域の防災力を上げるために重要な役割を担っています。全国的に減少傾向にある消防団員ですが、高津区では、小学生の保護者向けに団員募集チラシを配布したり、「団員確保対策委員会」を新たに設置したりと、団員募集に力を入れたことで、この1年間では増員という結果になりました。2025年1月1日時点では118人の方が消防団員として活躍されています。

火災件数は増加。身近な電気機器の火災に注意!

消防団と共に防火の取り組みを続けていますが、過去10年、火災の発生件数は増加傾向にあります。2024年、川崎市での火災は398件。毎日どこかで火災が起きている、という数字になりますね。また、その原因で最多だったのが、電気機器による火災です。特に近年、リチウムイオン電池による火災が増えています。スマートフォンやハンディ扇風機、ノートパソコン等のバッテリーとして使われているリチウムイオン電池ですが、誤った使い方であったり、安全性の認識が不十分だったりすると、思わぬ危険につながることがあるのです。

画像は2023年までの10年間。電気火災の件数、割合共に増加傾向にある(川崎市HPより)

電気機器は正しい使い方・捨て方を守りましょう

火災が起きたケースとして、コンセントプラグの差し込みが緩かった、正規品ではないバッテリーや充電器を使用していた、落としたハンディ扇風機を使い続けていた、高温の車内でモバイルバッテリーを放置していた、さらには一般ごみに混じって捨てられ、ごみ収集車の中で押しつぶれてしまった、といった事例があります。

寒く空気が乾燥する冬には暖房器具による火災が増えますが、上に挙げたようなハンディ扇風機やモバイルバッテリーの火災は、気温が高くなる夏でも多く発生しています。

電気機器は、取扱説明書どおりに使用し、強い圧力・衝撃を与えないように注意しましょう。また、充電器やバッテリーは正規品を使用するようにしましょう。

廃棄の際は、絶対に他のごみと混ぜないこと。発火して収集員の方に危険が及ぶケースも少なくありません。携帯電話やデジタルカメラなど、対象の機器・サイズであれば、区役所等に設置されている「小型家電回収ボックス」に出すこともできます。

  • 小型家電・古着類・牛乳パック・インクカートリッジの回収について(拠点回収)(川崎市HP)

https://www.city.kawasaki.jp/kurashi/category/261-1-10-12-6-0-0-0-0-0.html

実際に火災が起きたら?

もし火災が起きてしまったら、119番通報を優先しましょう。安全な場所に逃げた上で、周囲に人がいたら119番通報をお願いし、自分は初期消火にまわります。周囲に火災を知らせることも大切です。

自分で初期消火できるか判断が付かない時は、「怖い」と感じるかどうかが目安。怖いと思ったら、安全な場所で消火ではなく通報を。

119番通報では、火災ということを伝える、自分の名前、住所、何がどのくらい燃えているかを伝える必要があります。オペレーターの声をよく聞いて、落ち着いて話しましょう。

また、消火器の置き場所については、台所だと、そこで火があがった時に近づけないので、自分がよく居るリビングなどで保管するのがおすすめです。また高齢者や障がいのある人など、一人で逃げられない人の部屋の配置は、1階で大きな窓がある部屋に。いざという時に周囲の手助けで逃げやすくなります。

住宅用火災警報器の維持管理は大丈夫ですか?

煙や熱を感知して火災を知らせてくれる住宅用火災警報器。古い警報器は、電気部品の寿命や経年劣化により、火災を感知しなくなることがありますので、10年を目安に新しい警報器と交換することをおすすめします。また、正常に作動するかどうか日ごろから点検するようにしましょう。

燃えにくい素材でできた「防炎品」も有効です

防炎性能を有する防炎品は、小さな火種(マッチ・ライター等)の炎に接しても、炎が当たった部分が焦げるだけで容易に着火せず、着火しても自己消火性(自ら延焼拡大を停止する性能)により、容易に燃え広がることがありません。ご自宅のカーテンやカーペット、パジャマ等に防炎品を選ぶことも、日頃からできる「備え」のひとつです。

「備える。」まとめ

  • コンセントプラグはしっかり差し込む、充電器やバッテリーは正規品を使用する
  • 電気機器に強い圧力・衝撃を与えない
  • 夏場、車内にモバイルバッテリー等を放置しない
  • 電気機器は一般ごみに混ぜて廃棄しない
  • 消火器は自分や家族がよく居る場所に
  • 自力で逃げられない高齢者や障がい者の部屋の配置は、1階の大きな窓がある部屋に
  • 防炎品で燃え広がりにくい環境を作る

火が燃え広がらないように、万が一の際に逃げやすいように、部屋の中をきれいにしておくことも大事ですね。自分や家族の命を守るためにも、日常生活における備えをしっかりして、火災を予防しましょう。

住所

神奈川県川崎市高津区下作延2丁目8番1号

問い合わせ

高津区役所危機管理担当

電話

044-861-3147

044-861-3147

メールアドレス

67kikika@city.kawasaki.jp

公開日:2025-03-13

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