いざ!という時に備えて防災意識を高めよう!
災害への備えについて学ぶ連載の5回目のテーマは「避難」。今回は災害時の対応や備えについて、高津区役所危機管理担当の皆さんにお話を伺いました。
これまでのテーマは「水」「電気」「ガス」「通信」
災害時、避難所へ行く?行かない?
【震災】自宅が無事なら避難する必要はない
地震が起きた時に開設される避難所は、自宅が倒壊・焼失してしまった人に対し生活の場として提供される場所です。大きな地震が起こったとしても、自宅が無事であれば避難所に行く必要はありません。「在宅避難」をしてください。
【風水害】ハザードマップで自宅のリスクを確認
台風などで風水害が発生したときに「避難指示」などの避難情報が発令されることがありますが、このとき避難すべきなのは、ハザードマップにおいて浸水等のリスクのある家に住んでいる人です。逆に言えば、マップで自宅に色が塗られていない、浸水する深さよりも高層階に住んでいる(戸建てに住んでいて上階に逃げることができる)人は、避難する必要はありません。普段からハザードマップを確認しておき、避難情報に対してどう行動したらよいかを確認しておきましょう。
避難情報の一覧
アプリの活用を
かわさき防災アプリは、ハザードマップなどの日頃の備え、避難情報、開設中の避難所などの災害情報などをまとめて確認できる優れもの。スマートホンをお持ちの方はぜひインストールしておいてください。
避難することになったら
「いざ避難」のその前に
もし避難が必要になった時には、電気のブレーカーを切り、ガスの元栓を閉めておくようにしましょう。ライフライン復旧時の通電火災やガス漏れを防ぐためです。「備える。たかつ」の第2弾、第3弾でもお伝えしましたね。
また、避難所等に向かう際は、荷物はリュックに入れて両手は空けておく、履き慣れた靴を履いていくようにしましょう。移動は原則徒歩です。車での避難は緊急車両の通行の妨げになるので控えてください。
支援物資はもらえる?
地震が起きた時、被災者が一定期間生活するための場所は「指定避難所」と呼ばれ、食料等の物資が支給されます。
対して台風や大雨等の災害リスクから命を守るために緊急的に避難する場所は「緊急避難場所」と呼ばれ、原則として物資は支給されません。
天気が崩れる数日前からテレビ等で予測ができるので、いざ避難した先で困ることがないよう、必要な物資を持っていくようにしましょう。
もちろん地震の時であっても、一人ひとりが飲料水や食料などを持ってくることができれば、避難所にある備蓄の負担も軽くなります。
非常時の持ち出し品として、玄関の近くなどにあらかじめ置いておきましょう。
避難所に持っていくものの例
- 飲料水、食料
- 常備薬、衛生用品、携帯トイレ
- 貴重品(現金、保険証など)
- 携帯ラジオ、モバイルバッテリー
- 着替え
- ウエットティッシュ、タオル
ペットと避難するときのお願い
ペットと避難するときは必ずケージを持参してください。また、人の避難スペースに一緒に入ることはできません(補助犬は除く)。
避難所はペットにとっても慣れない環境となり、ストレスを感じることがあるので、避難所以外の避難先や預かり先を決めておきましょう。
日頃からの備蓄
最低3日分、できれば7日分の備蓄を
災害時、物流が途絶える中で「在宅避難」をするためには、家庭における備蓄がとても重要です。
飲料水は1人1日3リットルを目安に。食料は日持ちするものが適していますが、普段の生活での中で購入と消費を繰り返し、常に少し多めの状態をキープする「ローリングストック」を行えば、無理なく備蓄をすることができます。
また、断水等でトイレが使えなくなることを想定して、携帯トイレを1人1日5回分を目安に用意。携帯トイレは、使用後は普通ごみとして出すことができます。
そのほかに、乳幼児がいる家庭、高齢者がいる家庭、ペットを飼っている家庭など、生活環境に応じて必要なものを備えておきましょう。
「備える。」 まとめ
- 避難の目安
【震災】→ 自宅で生活できなくなったら避難。
【風水害】 → ハザードマップで自宅の災害リスクを確認。危険個所に住んでいる人は避難情報が発令されたら避難。- 避難するときは水や食料などを持っていく。
- 各家庭での備蓄は最低3日分、できれば7日分。
川崎市「ガイドマップかわさき」(ハザードマップ等の確認)
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