いざ!という時に備えて防災意識を高めよう!
第2弾は「電気」
今回は「東京電力パワーグリッド」の川崎支社 支社長 河原章夫さんと中田理江さんをお招きして、もし停電してしまったら?に備えて「電気」をテーマにお話を伺いました。
東京電力パワーグリッドは「東京電力ホールディングス」のグループ会社として、安全で安心な電気を送る「送配電」事業を担っており、私たちの生活にかかせない照明やエアコンをはじめ、ありとあらゆる電化製品を使うために必要不可欠な電気を送り届けています。
前回のテーマは「水」。断水時の水の確保などについて伺いました。
災害時の対応
「元日に発生した能登半島地震では、東京電力パワーグリッドとその協力会社は被災地へ電源車を派遣したほか、電力の早期復旧に向け倒れた電柱の建て替え工事や切れた電線の張り替え工事等を実施しました。同様な災害や停電に備え、平素から東京電力パワーグリッド川崎支社では川崎市内の幸区と高津区にある4事業所で24時間365日の出動体制を組んでおります。例えば、停電が発生した場合には、まず停電原因エリアを推定し、安全と判定されたエリアから順次電気を自動的に送っていきます。停電が継続している箇所には社員が出動し、電線の状態確認や測定調査等により停電原因を絞り込み特定していきます。」
停電による生活への影響
「すでに紹介されたように、電気が無いと明かりはおろか、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、ドライヤーなど、生活家電は軒並み使用できなくなってしまいます。また、携帯電話の充電もできませんね。停電が原因で断水や通信障害、鉄道の運休というように、他のライフラインに影響を及ぼす可能性もあります。こうしてみると改めて『電気』がいかに私たちの生活に重要かが分かりますので、市民のみなさまにできるだけご迷惑をお掛けしないようにしたいと思います。」
停電が発生したら
「自宅のみの停電であれば、ブレーカーが落ちている、照明器具の故障や球切れが考えられますが、自宅周辺一帯が停電している場合は、樹木やカラスの営巣等の接触、強風による飛来物の接触、車両衝突による電柱折損事故等より地域全体が停電していることが考えられます。復旧に時間がかかることもありますので、川崎市防災ポータルサイトやかわさき防災アプリ、ラジオ等で正しい情報を得るよう心掛けてください。」
通電火災に注意!
「通電火災というのをご存知でしょうか?これは停電が復旧した際に、地震で倒れた電気ストーブや壊れた電気コンロ、破損したコンセントや傷ついたコードなどが地震後の送電により、ショートして出た火花がもとで出火するものです。そのため、避難のため自宅を離れる場合はブレーカーを切っておきましょう。または最近では『感震ブレーカー』といって、地震を感知してブレーカーを自動で切って電気を止めてくれるものもあります。火事は周りに広がっていく危険もありますので、一人ひとりが『自分の家から火を出さない』ことで、地域全体での防災につながります。」
日頃から備えておくべきもの、知っておくべきこと
- 停電してしまったら、自宅だけか、自宅周辺も停電しているかを確認
- 復旧までは川崎市災害ポータルサイト等で正しい情報を得る
- 自宅を空ける際はブレーカーを落とす。感震ブレーカーの導入も検討
- 蓄電池、ラジオ、懐中電灯・ランタンの用意を
高津区役所危機管理担当から
備蓄品として、まずは蓄電池。テレビがつかない中、携帯電話の充電が切れてしまうと情報を得ることができなくなってしまいます。小さなものでもいいので、ホームセンター等で探してみてください。同様に、ソーラー充電や手回し充電、乾電池式のラジオがあると、正しい情報と得られ、聞こえてくる言葉にちょっとした安心感が生まれます。他には懐中電灯やランタンを、できれば複数個リビングや寝室などに置いておき、慌てずに手に取れるようにしておきましょう。
第3弾は「ガス」
第4弾は「連絡手段」です
第5弾は「避難」です
リンク集
東京電力パワーグリッド「電気がつかない時の確認フロー」
https://pgservice1.tepco.co.jp/2020/05/27/power-outage-measures/
川崎市「感震ブレーカーについて」
https://www.city.kawasaki.jp/601/page/0000129780.html
川崎市「かわさき防災アプリ」
https://www.city.kawasaki.jp/601/page/0000111816.html
「備える。たかつ」第1弾「水」
https://rarea.events/event/222571