横須賀市西浦賀にパイプオルガン専門工房を構える須藤宏さんの製作過程が分かる写真や模型などから、オルガンの新たな魅力に迫る所蔵品展「須藤オルガン工房の半世紀 その音と形」が横須賀美術館(鴨居4の1)で開かれている。
須藤さんは1977年、渡独先で日本人初の「オルガン製作マイスター」に認定。同年帰国したのちに工房を開き、全国各地の公共施設や劇場、大聖堂などからの依頼を受け、これまで約20台を生み出してきた。
オルガンの構造やパーツ、どのようにつくられるのか︱。今回はこれまで手掛けた約10台の模型や製作途中の写真、図面などを展示し、オルガンという楽器の知られざる内側や製作の裏側に迫る。須藤さんが使用している道具なども展覧する。
会期は7月6日(日)まで(6月2日(月)は休館)。問い合わせは市コールセンター【電話】046・822・4000。
会期中の6月21日(土)にはポジティフ(移動式小型オルガン)を中心としたコンサートもある(午後6時30分開演)。抽選60人。参加無料だが、同展示の観覧券が必須。締切は公演日の2週間前まで。横須賀美術館HPから申し込む。