川崎市北部市場とは
正式名称は「川崎市中央卸売市場北部市場」。川崎市宮前区の水沢にあります。北部市場は「中央卸売市場」で、大元となる「卸売業者」が青果部1社、水産部2社、花き部1社あります。この卸売業者からせり売りで商品を買った「仲卸業者」が市場内に店舗を構え、スーパーマーケットや町の魚屋さん、八百屋さんなど小売りをする人たちに商品を販売しています。昔ながらの、卸し→仲卸し→小売り→消費者という構図になります。
私たち消費者が市場に買い物に行く、は「小売り」を飛ばして「仲卸し」の店舗に直接買いに行くという事になります。一般的には認可を受けた小売業者の人しか買えないはず、と思っていましたが実は普通に買い物ができるのです!
車で行ってみました
東名の川崎インターを出た「尻手黒川道路」を左へ、2つ目の信号「清水台」をこえた左側に北門があります。麻生方面からは、「清水台」の信号を右折して道なりに進むと、南門が右側に出て来ます。どちらの門からでも出入りが出来ます。
バスもあざみ野駅、たまプラーザ駅、宮前平駅、溝の口駅、登戸駅、などから出ていますが、買い出しして荷物が多くなることを考えると、車で行くのがベスト。
場内には、小売業者の方が多くどこに車を止めていいのか迷います。しかし!私たちも実は小売業者さんたちと同じく「買い出し人」。「買い出し人」表示の駐車場に止めてOKです。
市場の中には何がある?
私が行ったのは2018年9月29日。台風前の雨の土曜日でしたが、市場内は多くの買い物客でいっぱいでした。右も左も分からない私を、この日案内してくれたのは、市場の関連組合事務所にお勤めの林さんです。
北部市場の中は大まかに把握すると、「水産棟」と「青果棟」が両側にありその間に「関連商品売場棟」があります。文字通り「水産棟」は魚介類を扱う店舗があり、「青果棟」には果物や野菜を取り扱う店舗があります。
市場デビューは関連棟の朝市で
関連棟では毎週土曜日7時30分から、一般客向けの「朝市」を開催しています。多くの一般客が訪れるこの土曜朝市は、市場デビューするにはうってつけです。いくら大丈夫だよ、と言われても何となく「一般人が入ったら迷惑がられる?」と心配になりますが、この日ばかりは「一般人向け」イベントなので、何の心配もいりません。
そして、この朝市の日には、水産棟の方も青果棟の方も一般客向けの商品を出してくれているようです。
月末には「肉の日フェスタ」開催
また月末の土曜日には朝5時から「肉の日フェスタ」も開催しています。関連棟内にある肉取扱3店舗が参加して、良いものをお安く販売しています。目玉商品をゲットしたい時は、早起きして出かけましょう。
「関連商品売場棟」には、肉類を扱う店舗の他に、海苔やお茶、調理道具である包丁や鍋窯を扱うお店も。また、食器や衣服・靴を扱う店舗もあります。基本的には「小売店」や「飲食店」向けの品揃えなので、なかなか他では買えないような珍しい商品も見かけます。
月一でフラワーアレンジメント教室も開催
北部市場内には花き棟もあります。こちらはイベントの時にしか一般販売は無いようですが、この花き市場から入手した新鮮で活きの良い花材を使った、フラワーアレンジメント教室が、月に1回土曜日の13時から開催されています。いつ申し込んでも次回の予約が出来るので、お気軽に。材料費1800円で、花器やオアシスも付いています。
市場グルメも是非
関連棟の3階に市場食堂街があります。水産棟の新鮮な魚介類を使った丼やお刺身定食、てんぷらなどが食べられます。朝からやっているので、買い物済ませてからの朝ご飯もおススメです。
市場グルメはコチラで紹介
私はお昼にてんぷらそばを。海老天が美味しかったです!
市場の魅力
一般的に「市場で買い物すると安い」というイメージがありますが、実のところなんでもどこよりも安い、などという事はありません。では何が市場の魅力なのでしょうか?
それは、まず第一に『良いものが手に入る』ことです。同じものをデパートで買ったらきっとビックリする値段です。単に、安いものではなく、良いものを安く手に入れることが出来るのです。
第二に『お店の人が商品に詳しい』こと。時間があるときであれば、きっと色々教えてくれます。食材の使い方や、良いものの見分け方など、勉強になることがいっぱいあります。
これまで宮前区に住んで26年、もっと早く行ってみるべきでした、、、。
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