ソメイヨシノが満開を迎えたあと、八重桜の季節にはまだ少し早い、そんな時季の桜リレーをつなぐのが、大根川沿いの遊歩道に咲く「思川桜(おもいがわざくら)」です。
秦野市内では、おおね公園の南側を流れる大根川沿いの遊歩道が花見スポットになっています。
思川桜は紅色を帯びた花が特徴で、10枚の花弁をつけた華やかな品種。栃木県小山市にある「小山修道院」で、『十月桜』からの突然変異で生まれたそうです。それを園芸新種として固定させ、近くを流れる思川にちなんで名づけられました。
大根川の遊歩道に思川桜が植樹されたのは2010年。秦野市桜の植樹推進委員会が寄付による植栽希望者を100本限定で公募したそうです。しかし、受け付け開始からあっという間に定員に達し、応募は121件に。
「せっかくだから植え方を工夫して、121本の桜の遊歩道にしよう」ということに決まり、応募者の手で一本一本大切に植えられたそうです。当時は細い苗木だった思川桜も、今では枝をしっかりと伸ばし、綺麗な花を咲かせます。
天気の良い日は遊歩道から富士山も見ることができ、大根川に水を飲みに来る鳥たちの姿も。
おおね公園から歩いてすぐのところなので、ぜひお散歩してみてください。