ウォーキングやジョギング、また、地元を再発見するまち歩き等で身近な目的地・経由地に設定するなら、ぜひおすすめしたいのが港北区師岡町にある師岡熊野神社。境内には令和への改元記念として2019年に整備された庭園、令和神苑があり、毎日のように参拝する人もいるそう。大倉山駅からのアクセスが良いのも特徴です。
師岡熊野神社の令和神苑
師岡熊野神社は西暦724年に開かれ、2024年には創建1,300年を迎える由緒ある神社。年間を通じてさまざまな神事が執り行われており、港北区のパワースポットとしても広く親しまれています。
令和神苑は、天皇陛下の即位に際し御大典記念事業として整備されました。令和神苑があるのは、本殿の裏手。荘厳な本殿に向かって左側を奥に向かって進むと、右手に姿が見えます。
花の季節の令和神苑
庭園内を流れる水は境内の井戸から
境内の高低差を取り込んだ令和神苑の特徴は、何といっても庭園内を流れる水にあります。実はこの水、庭園整備にさきがけて境内に掘った井戸からくみ上げています。
井戸を掘る地点は、水の出そうな場所を石川正人宮司が長年の勘で目星をつけたとか。幼少期より、付近から湧き出た豊富な水が周辺田畑の実りを支える様子を目の当たりにし、また、自身も神社近くで沢蟹を取って遊んだ石川宮司ならではのエピソードです。
- 地下36メートルから湧き出る水は、なんと1日に120トン。この水が庭園内にある龍の姿を表した流れ「臥龍の瀬」に、そして庭園を訪れる人々に潤いや癒しをもたらしています。
本殿で祈祷を執り行う最中にも庭園を流れる水の音が聞こえるという石川宮司。
- 「周辺一帯の命を育んできた恵みの水には畏敬の念を感じますし、その音を聞き、流れを目にすると心が癒されます。参列された方々の心にも届きますように」と話しています。
長年にわたり地域を支えてきた豊かな水の姿を感じることができる令和神苑に、足を運んでみてはいかがでしょうか。
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