茅ヶ崎市内の小学生が姉妹都市・ホノルルを身近に感じ、ハワイの文化に興味や関心を持つきっかけづくりとして、2017年から行われている姉妹都市交流事業。2023年は市内3つの小学校(茅ヶ崎小学校、柳島小学校、浜須賀小学校)でハワイから来日したゲストとの交流プログラムが行われました。『#ちがすき』記者が浜須賀小学校の交流プログラムを取材してきました。
ミスハワイ直伝のフラを800人の児童が体験
浜須賀小学校の交流プログラムはミスハワイ2022のローレン・テルヤさんが行うハワイ文化の紹介とフラレッスンで、全校児童800人が参加するビッグイベント。体育館に集合した児童たちが大きな声で「アロハ~」と呼び掛けると、ローレンさんがステージに登場し、大きな歓声とともに交流プログラムがスタートしました。
呼び掛けにも使った”アロハ”について、挨拶の言葉であることは知っていた児童たちに「アロハには相手を気遣う意味もあります」とローレンさんが解説。子どもたちからは「知らなかった」と驚きの声があがっていました。
イベントのハイライトはローレンさんと踊るフラ体験。フラ教室が多い茅ヶ崎では小さいころからフラに親しむ子も多く、フラ経験がある20人ほどの児童もステージに。ローレンさんが限られた時間でもフラへの興味を持ってもらおうとノリの良いツイストも取り入れると、児童たちはリズムにのって大盛り上がり。800人の児童が一斉に元気よく踊る姿は圧巻の光景でした。
フラを楽しんだ後はローレンさんに質問タイム。
ハワイの好きな場所を聞く児童に「ココヘッドの坂道をハイキングするのが好きです」と回答。6年生の男子児童は「茅ヶ崎市とホノルルの姉妹都市はいつから始まりましたか」と大人顔負けの流ちょうな英語で質問し、会場を沸かせていました。
イベントの最後は花道を作って、ローレンさんをお見送り。別れを惜しむかのように、最後まで大きな歓声が送られていました。
ミスハワイが初めて体験する学校給食
大盛り上がりとなった交流プログラムが終わると給食の時間に。ローレンさんも4年3組の児童と一緒にラインタイムヘ。教室の黒板には児童がウェルカムメッセージを描いて歓迎ムード。この日の給食は、ご飯、かつおとじゃがいもの味噌がらめ、けんちん汁と和食メニュー。
生徒に教わりながら配膳をするローレンさんはどこか楽し気な様子。「アメリカではカフェテリアでのランチだから、教室で食事をするのは初めての体験」だったそう。「教室でみんなとランチをするのはとても楽しい」と会話しながらランチをするローレンさんと子どもたちのとても楽しそうな笑顔が印象的でした。
一緒に給食を食べた4年生の男子児童は「ハワイまで飛行機で9時間かかると聞いてビックリしました。すごく遠くから茅ヶ崎に来てくれたんだな」と貴重な出会いに感動した様子でした。
茅ヶ崎とハワイの架け橋になりたい
今回初めて茅ヶ崎市を訪れたローレンさんは「5月13日、14日に開催されたアロハマーケットにも参加して、茅ヶ崎でハワイの文化を強く感じられました。アロハのスピリッツやハワイの文化をもっと広めていきたい」と力を込めます。
子どもたちもこうした想いを持ったローレンさんと触れ合ったことで、ハワイの文化や言葉を学びたい気持ちが刺激された様子。4年生の女子児童からは「ローレンさんとのフラが楽しかったです。分からない言葉が多かったので、英語を勉強してもっと話せるようになりたい」との声が聞かれました。
ここ茅ヶ崎ではハワイ関連のイベントが多く開催されており、ハワイを身近に感じているひとっも大勢います。今回の交流プログラムのようにリアルはハワイを体験することで、ますますハワイ・ホノルルが身近なものとなり、関係がさらに深まっていくのではないでしょうか。