featureBanner
NEW

地域の支えが心地よい!移住者が実感する茅ヶ崎の人の温かさに包まれる暮らしとは<澤木さんご家族の茅ヶ崎暮らし>

シェアする
地域の支えが心地よい!移住者が実感する茅ヶ崎の人の温かさに包まれる暮らしとは<澤木さんご家族の茅ヶ崎暮らし>

澤木 華(さわき はな)さん・二宣(つぐのり)さん

茅ヶ崎市若松町在住。2018年に東京都多摩市から茅ヶ崎市に移住。華さんは相州神輿や祭りを紹介する情報サイト『どっこい OMIKOSHI GUIDE』を運営。父・二宣さんは茅ヶ崎で20年以上サーフィンを楽しむベテランサーファー。愛犬・しろちゃんと母・由旗恵(ゆきえ)さんの4人暮らし。

移住者が感じる茅ヶ崎移住の魅力とは

茅ヶ崎市に移住された方に茅ヶ崎での暮らしを尋ねると、茅ヶ崎で暮らす方々の“人柄”について触れられることが多くあります。「温かくて優しい」「開放的で明るい」「適度な距離感で接してくれる」といった感想を皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか。

今回インタビューに登場していただく澤木さんご家族もそんな茅ヶ崎の“人柄”に魅了された移住者のひとりです。

サーフィンで20年以上通った茅ヶ崎に移住したい

2018年に都内から茅ヶ崎に移住された澤木さんご家族。二宣さんは20年以上もサーフィンを楽しむベテランサーファーです。「茅ヶ崎には馴染みのサーフショップがあったので、人気がある藤沢でも鎌倉でもなく、若い頃から自然と茅ヶ崎に通うようになっていました。当時から僕のホームビーチはチサンなんです」

茅ヶ崎で20年以上サーフィンを楽しむ二宣さん

*チサン:国道134号浜須賀交差点にある歩道橋付近のサーフスポット

「子どもたちの就職が決まり、子育てがひと段落したタイミングとなったので、妻と『海の近くで暮らしたいね』と話していました。僕がサーフィンでずっと通い慣れていたこともあって、『それなら茅ヶ崎だ』と自然な流れで決まりました」

最初は夫婦二人での賃貸暮らしを予定していたそうですが、物件探しをしていくうちに、理想の茅ヶ崎暮らしのイメージがどんどん膨らんでいったそう。じっくりと物件探しをした結果、「海側から山側まで市内全域で80か所以上は内覧したと思います」というから驚きです。

「茅ヶ崎移住に向けてじっくりと物件探しをしました」と二宣さん

一方、娘の華さんは「両親が茅ヶ崎に移住を考えていることは知っていましたが、私は都内で就職することが決まったばかりだったので、このまま都内で一人暮らしをするつもりでした」。茅ヶ崎移住に熱心だったご両親とは裏腹に、当時の華さんは茅ヶ崎で暮らすことは、まったく頭になかったそうです。

都内暮らしが合わず、茅ヶ崎で新たな生活をスタート

「就職先でデザイナーの仕事は充実していましたが、都内の暮らしが合わず、心がすり減っていくようでした」と華さん。そんな様子を見かねたご両親が「華も一緒に茅ヶ崎で暮らそう」と誘い、思い切って会社を退職し、茅ヶ崎への移住を決心することに。

華さんは「将来、フリーランスとして、お客さんに寄り添い、地域に根差したデザインを手掛けてみたい」という想いをずっと抱いていたのだそう。「両親からの誘いを機に茅ヶ崎で再スタートすることを決め、移住と同時期に市内のデザイン事務所での採用も決まり、地域に根差したデザインの仕事を学ばせていただきました」

華さんに茅ヶ崎の印象を伺うと「湘南は全国的にも人気のビーチリゾート、特に茅ヶ崎はブランディングされたお洒落な街というイメージがありました。父に連れられて、何度も遊びに来ていた街でしたが、実際に住んでみると印象が変わり、静かで落ち着いた街だと感じました」

ご両親からの誘いを機に、茅ヶ崎で新しい生活をスタートさせた華さん

気さくなお隣さんやご近所さんが茅ヶ崎暮らしをサポート

茅ヶ崎暮らしがスタートして間もなく、澤木さん一家には運命的な出会いがありました。

「お隣さんがとてもエネルギッシュで、交友関係が広い方なんです。その方がきっかけを作ってくれて、私たちもたくさんの方との交流が生まれました」と華さん。

二宣さんも「引っ越して1週間も経たないうちに『ビーチクリーンなどの活動をしている“ほのぼのビーチ茅ヶ崎”という団体をやってるんだけど、一緒にやらない?』と声を掛けてもらいました。ほかにも『近所の皆さんとBBQするから来てよ』『今度イベントあるんだけど行かない?』など度々誘っていただいています」

都内での暮らしは“ご近所付き合い”があまりなく、ともすると隣に誰が住んでいるのか知らないということもあったそうですが、二宣さんは「お隣さんだけでなく、近所の方も気さくに声を掛けてくれる方が多いですね。近所の小学生が挨拶してくれることには本当に驚きました。挨拶を交わすと自然と顔を覚えて、コミュニケーションをとるようになりました。こうした雰囲気が当たり前になっている茅ヶ崎は本当に気持ちの良い場所だと感じています」

親切なお隣さんのことを楽しそうにお話しする華さんと二宣さん

母の夢は浜降祭でお神輿を担ぐこと

実は世話好きのお隣さんは由旗恵さんには特に心強い存在だったと華さんは言います。実は由旗恵さんは子どもの頃からお神輿を担いでいたそうで、「母には『茅ヶ崎に移住したら絶対に浜降祭でお神輿を担ぎたい』という夢がありました」

「若松町に住む人がお神輿を担ぐ場合、本村の八坂神社(本村氏子八坂会さん)で担ぐことになると思うのですが、移住してきた時は引越しのご挨拶に神社でお参りをしただけで、私も母もそこにお神輿があるとは知らなかったのです」

そこでお隣さんにお神輿関係の知り合いがいないか尋ねてみたところ、毎年お正月にサザンビーチ茅ヶ崎で開催されている新春凧揚げ大会に誘われ、そこで八大龍王神 神輿保存會(以下、八大龍王神)の関係者を紹介してくれたのだそう。

「お神輿を担ぐのは難しいというイメージを持っている方は多いのかなと思います。お神輿は地域に密着しているものであり、特に移住者には参加するハードルが高いと思われてしまうのが、現実ではないでしょうか」と華さん。ただ、「お神輿は誰でも彼でも今すぐ担げます!という類のことではありませんが、“お神輿を担ぎたいという想い”と“繋がり”さえ見つかれば案外簡単に叶うんです」

お神輿を担ぐ“最初の一歩”に『どっこいOMIKOSHI GUIDE』を

「もともとお神輿を担いでいた母なら親切なお隣さんが居なくても、どうにかしてお神輿を担ぐツテを見つけてきたとは思います。でも、これからお神輿を担ぎたい方が“最初の一歩”をどうやって踏み出すのか、それを解決するのがとても大切なんだと感じました」

そこで、華さんは自分たちが直面した悩みをお隣さんが解決してくれたように、自分にもそうした方をサポートできないかと『どっこいOMIKOSHI GUIDE』を立ち上げました。

「Webの勉強をしていたときにWebサイトをつくる課題がありました。サイトのテーマを自分の好きなこと・人と違うことにしようと考えたら、“お神輿”が頭に浮かびました。成長とともにずっと疎遠だったお神輿ですが、茅ヶ崎に移住してあらためて担いでみると、とても楽しかったんです。お神輿が“怖い”というイメージを持たれがちであることは知っていたので、日本独自のお祭りという素晴らしい文化やお神輿の楽しさを伝えていきたいという想いでサイトを作り始めました」

華さんが運営している“どっこい OMIKOSHI GUIDE”

『どっこいOMIKOSHI GUIDE』にはお神輿にまつわる情報が盛りだくさん。浜降祭の歴史、相州神輿の特徴、お神輿を担ぐ際の服装や甚句、練習会の様子なども紹介されています。

地域で大きな違いがあるのか聞いてみると、「例えば、浜降祭を代表とする相州神輿では『どっこい、どっこい』と重厚感のあるリズムで担ぎます。一方、都内の江戸前神輿だと『えっさ!ほいさ!』と速いテンポで担ぐ威勢の良さがあります。お神輿も長柄という担ぎ棒にも違いがあって、相州神輿では2本、江戸前神輿では4本になっています。お神輿を担いだことがある方には当たり前のことばかりかもしれませんが、楽しく安全にお神輿を担ぐためには地域のルールなども知っておく必要があるんです」

こうした情報はお神輿好きのお母さまだけでなく、八大龍王神の関係者や各所の神社・神輿会にも監修を受けているそう。地域の方としっかり繋がって活動している華さんだからこそ、他のサイトにはない充実した情報が掲載できているのでしょう。

茅ヶ崎暮らしをきっかけに、再びお神輿と繋がった華さんは「どこの地域でもお神輿の担ぎ手は不足していると言われています。どの団体でも、最近は熱心に担ぎ手募集などの情報を発信していますが、まだ行き届いていないのかもしれません。お神輿の魅力は世代を問わず、楽しいことを一緒に共有できること。お神輿を担ぎたい方のために、これからも必要な情報を届けていきたいと考えています」

八大龍王神の皆さんとお発ち前に記念撮影

2023年も浜降祭に参加した華さん

潮風を感じながらワンちゃんと暮らす

茅ヶ崎暮らしを始めた澤木さんご家族はお隣さんだけでなく、もうひとつ大きな出会いをしています。それは今回のインタビューにも同行してくれた犬のしろちゃんが家族に加わったこと。

しろちゃんもインタビューに参加してくれました

お散歩していると声を掛けられることも多いようで、華さんは「私のことよりも先に、しろちゃんのことを覚えてくれる方もいますね。しろちゃんが取り持ってくれるコミュニケーションもあると感じます」

二宣さんは「夏は日陰があって涼しい湘南バイパス下の湘南夢わくわく公園によく散歩に出掛けます。ほかにも、柳島スポーツ公園や里山公園など季節に合わせて散歩したい公園が選べるので、しろと一緒の暮らしも楽しめています」

大手不動産会社の調査で、愛犬と住みたい街(首都圏)で第3位にランクインしたこともある茅ヶ崎市。雄大な海とどこまでも続く砂浜、四季の移り変わりを感じられる美しい里山、ワンちゃんと一緒に入れるカフェなどが多くあり、愛犬と一緒に暮らしたくなる要素に溢れているのかもしれません。

茅ヶ崎の人の温かさに包まれて暮らす

年間を通して様々なイベントがあちこちで行われていることも、茅ヶ崎の魅力。華さんも市内で開催されている数多くのイベントに参加されています。

「実は人見知りの私ですが、浜降祭だけでなく、八大龍王社の例大祭、新春凧揚げ大会、高砂コミセンまつり、音貞オッペケ祭などにも参加させていただき、地域の方との繋がりが深まりました」

地域のイベントに参加する際にはスタッフの一員として参加するだけでなく、「デザイナーとして広報物を任せていただけるようになりました」と華さん。“お客さんに寄り添い、地域に根差したデザインを手掛けたい”という想いもすでに実現されています。

「お隣さんや色々な経験を積ませていただいたデザイン事務所の方々、地域の皆さんに支えていただいているおかげ」と言いますが、華さんが一廉のデザイナーであるだけでなく、地域の皆さんと一緒に楽しもうとしてくれる華さんの人柄だからこそ、たくさんの仕事をお願いしたくなるのではないでしょうか。

澤木さんご家族がここまで茅ヶ崎暮らしを楽しめているのは、“お神輿”という大きなきっかけも理由のひとつでしょう。ただ、その根底にあるのは、茅ヶ崎の人の温かさではないでしょうか。お神輿を担ぐように肩を並べ、支えあう。そんな茅ヶ崎の魅力がこれからも多くの人を惹きつけていくのかもしれません。

関連ページ

あわせて読みたい

#ちがすきトップページはこちら

住所

神奈川県茅ヶ崎市

公開日:2025-03-03

関連タグ

同じ特集の記事