茅ヶ崎の桜の名所として知られている湘南夢わくわく公園(柳島)が2024年3月にインクルーシブな公園としてリニューアルオープン。新湘南バイパスの高架下にあり、天候を気にせず遊ぶことができる公園を子どもたちの様子を交えてレポートします。
桜並木が美しいインクルーシブな公園としてリニューアル
茅ヶ崎市柳島にある湘南夢わくわく公園は市内でも有数の桜の名所としても知られていて、桜が満開となる3月下旬頃には大勢の花見客でにぎわいます。
そんな桜並木が美しい湘南夢わくわく公園が2024年3月にインクルーシブな公園としてリニューアルオープン。
年齢や障がいの有無にかかわらず、誰もが同じように利用できるインクルーシブ遊具や他の公園ではあまり見られない施設が整備されたとのことで、早速、幼稚園児と小学生の息子たちと出掛けてみました。
円盤型ブランコ・回転遊具などインクルーシブ遊具の数は市内随一
インクルーシブな視点が取り入れられた公園となったので、インクルーシブ遊具の充実ぶりは市内でも随一。
しろやま公園(浜見平)にも設置されている大人気の円盤型ブランコは座面が広く、4点で支えられているので、寝転んだり、友だちと一緒に乗り込んだりと遊び方はさまざま。
チャイルドシートのように背もたれと安全ベルトが付いたブランコはしっかりと固定されて座れるので、小さな子どもでも安心して遊ばせることができます。
大勢の友達と一緒に乗り込んで遊べる回転遊具は座ったり、立ったり、もたれかかってみたりと好きな姿勢で楽しむことができるように設計されています。
すべり台が2本ついた複合遊具にはスロープが付けられており、車いすに乗ったままでも遊具が利用できるようになっています。
車イスの配慮は砂場にも。
『砂場は地面に座って遊ぶもの』とイメージする方も多いと思うのですが、この公園の砂場は子どもが立って遊べる程度に高さが設けられており、車いすに座ったままでも利用ができるようになっています。
これは車いすに限らず、子どもと一緒に砂場遊びをしているときに「腰をかがめるのが“しんどい”…」と感じる世代になった『#ちがすき記者』にも優しい仕様になっています。
ボルダリングウォールや大型の複合遊具も楽しめる
インクルーシブ遊具では少し物足りないと感じる子どもにはボルダリングウォールや大型の複合遊具がお勧め。
特にボルダリングウォールは他の公園ではあまり見られず、湘南夢わくわく公園の注目ポイントのひとつではないでしょうか。
ボルダリングウォールは3mほどの高さがある壁にカラフルな突起がいくつも付けられており、この突起を使って壁を移動していきます。壁の足元には黄色いクッション材が舗装されており、より安全に遊べるようになっています。
コツは腕の力よりも指や脚を上手く使いこなすこと。突起の数・配置で登る難易度が変わるので、自分に合った突起を見極めていく判断力も養われそうです。
子どもはもちろん、大人でも「挑戦してみたい」と思わせる魅力があるので、子どもと一緒にボルダリングを楽しむこともできます。大人なら一見簡単そうに見えますが、体重の軽い子どもの方がスイスイ移動してしまう…なんてこともあるかもしれませんね。
大型の複合遊具はチェーンの梯子を腕や脚をめいっぱい伸ばして渡ったり、雲梯にぶら下がって移動したりとダイナミックに遊べるようになっており、小学4年生の息子も十分満足している様子でした。
電車が見えて、自然観察も楽しめる公園
南北650mと細長い敷地の湘南夢わくわく公園は北側まで行くと公園内から東海道線を走る電車を見ることができます。
公園の東側には小出川が流れており、柵越しに川を眺めて野鳥などを観察したり、河川敷に降りて昆虫などの生き物探しをしたりと遊具以外にも自然との触れ合いを楽しむことができる公園にもなっています。
スケートボード場や壁打ちの施設も
その他公園内には、いつも大勢の人でにぎわうスケートボード場やテニスの壁打ちなどの施設も整備されています。
駐車場・ユニバーサルトイレも完備
子どもと出掛ける時に特に気になる施設が、トイレと駐車場。
トイレは公園内に用意されており、大人も利用できる介助用のベッドも設置されています。
駐車場はリニューアルにより路面が舗装されたことで車いすでの移動も楽になり、車いすユーザー優先の駐車スペース(3台分)も新たに整備されていました。
公園の楽しみ方はいろいろ。雨でも遊べる利用しやすい公園
新湘南バイパスの高架下にあるため、夏は日陰となり、雨もしのげるなど天候をあまり気にせず利用できる点も子育て世代にとっては好ポイントではないでしょうか。
インクルーシブ遊具はもちろん、お花見、自然観察、本格的なボルダリングやスケートボードなど公園の楽しみ方がさらに広がった湘南夢わくわく公園に、ぜひ一度遊びに行ってみてはいかがでしょうか。