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<移住者 井出香織さんの茅ヶ崎暮らし>人とのつながりが生まれやすいまち。起業や子ども食堂支援で心豊かに暮らしてます。

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<移住者 井出香織さんの茅ヶ崎暮らし>人とのつながりが生まれやすいまち。起業や子ども食堂支援で心豊かに暮らしてます。

茅ヶ崎は海沿いにクリエイティブな店が並びオシャレな人が暮らすまち、というイメージを持つ方も多いと思います。ただ、それはまちのイメージの一部で、茅ヶ崎には海だけでなく里山もあります。その環境を楽しみながら、ゆったりと人と関わりを持って暮らす、素敵な人がいました。

茅ヶ崎市甘沼在住  井出 香織(いで・かおり)さん
大阪府出身、結婚前に関東へ。夫の仕事がきっかけで横浜市へ移り、その後茅ヶ崎に転居。茅ヶ崎暮らしは5年前から。夫、年長・年少の息子さんの4人暮らし。

自転車でどこへでも行けるまちでスローライフ

横浜市に住んでいた井出さんが、茅ヶ崎暮らしを選んだのは5年前。出身の関西のように平地が多く、どこへでも自転車で行けるのが気に入った。何度か足を運んで感じたのは、このまちのゆとり、あたたかさ。

「この辺りは、住みやすいですか?」と聞くと、「受け答えがあったかくて。車の運転をしていても譲り合いの気持ちを感じられたんです。皆さん、心にゆとりがあるのは、スローライフを送っているからかな。ゆったりしている感じがいいな」と。

海に近い茅ヶ崎ならではの“砂浜モーニング” そんな家族の時間が愛しい

住んでみた茅ヶ崎の暮らしは、ひと言でいうと“気持ちいい暮らし”

「気候が良くて、海だけじゃなく里山もあって、農園の散策で自然ともふれあえて気持ちがいいんですよ。子どもたちは虫が大好き!わたしは虫にさわれないけど、茅ヶ崎に来て、だいぶさわれる感覚になってきました(笑)」

井出家には、海に近い茅ヶ崎ならではの家族のハッピータイムがある

「朝から家族で小さなテントとコーヒーやキャンプ用品を持って、近くの浜辺に行って、“砂浜モーニング”をするんです。食後は子どもたちは裸足で走り回って、主人はサーフィン、わたしものんびり。みんながハッピーな朝なんです。」

その風景は特別なことではなく、茅ヶ崎なら日常。このまちらしい、シアワセ家族の風景が目に浮かぶ。

鶴が台団地を中心に活動するGENKIプロジェクト。コミュニケーションが多くてワクワクします

茅ヶ崎は人と気軽にお話できる場所が多いと思います。皆さんとても温かいし、元々私は人とお話をするのが好きなのでとても楽しい」と井出さん。

毎月、商店街の広場の一角のカフェでオープンする「大人子ども食堂」がいい例だ。大人300円、中学生200円で味わえる夕飯と交流を求め、古くから団地に住むおじいちゃん、おばあちゃんをはじめ、子ども連れの家族、部活帰りの中学生も来る。食事が終われば、思い思いに遊び、交流する。

「地元のおばあちゃんたちと話すようになって、わかったことがあります。それまでは、私たちは、子どもがうるさいんじゃないかと気にして、おばあちゃんたちは、赤ちゃんに触ったらダメかしらと、お互い遠慮していました。打ち解けてみたらお互いにそうじゃないことがわかり、気持ちがラクになって気軽に話せるようになったんです。」

現在では、この商店街を中心に、家庭で不要となった子ども用品を再活用するイベントを主催する「GENKIプロジェクト」の一員としても活動している。

つくった人の顔が見える新鮮野菜

「茅ヶ崎は食材が豊富で、変わった野菜も多い。市の北側の農園ではイベントで収穫体験をやっていることもあって、子どもたちと楽しんでいます。」

対面販売をしている若い農家さんとの交流もある。

「変わった野菜の食べ方を教わったりして、コミュニケーションを楽しんでいます。本当にいろいろな場面でさまざまな人と関われるまちだなと感じます」

家庭時間を大切にしつつ働くために起業

働きたい、でも、家族との時間を大切にしたい。選んだ道が起業だったのは自然なことだった。子どもが生まれるまで、武蔵小杉へ片道1時間のサロンまで通勤していた。育児が始まると通勤時間は負担だ。まつげに使う接着剤の材質も気になり、自分で調べるうちに、自分でできるまつげエクステと出合う。

「自分でまつエクができれば、小さなお子さんのいるお母さんも自分のタイミングでオシャレできる。みんなにお知らせしたい!ルンルンになってほしい!」

そうしてお母さん対象に自宅サロンをはじめ、今では出張講座も行い、協会のディレクターとして育成も行う。「ず~っと、仕事してます(笑)。でも主人と子どもたちが休みの時は、私はほとんどスマホを見ないです。家族との時間を大切にするためにフリーランスの仕事を選んだので、それを忘れちゃいけない」

人とつながっていけるこの土地の豊かさを未来へつなげたい

このまちでもらったものを自分も返していきたい思いがある。

茅ヶ崎で、身も心も健康になって、成長させてもらっています。心が豊かになっている気がする。地元のおじいちゃん、おばあちゃんが私たち若い家族を受け入れてくれた。自分も年を取ったら、若い家族と、赤ちゃんと関わりたい。人がつながっていけるこの土地の豊かさのお手伝いをしたいなと思っています」

人が紡いでいく茅ヶ崎の豊かさ。まちの未来がみえるようだった。

Information:
GENKIプロジェクト
https://www.facebook.com/genki.project2017/

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公開日:2021-04-01

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