松田町の定住人口を維持していくため、移住・定住を促進するために必要な取り組みや、空き家等を活用した移住施策の検討を行うプロジェクト「まつだ移住相談所」を取材しました!
人口が少ないのに、物件がないのはなぜ?
松田町は人口1万人程度の自治体ですが、人口減少の一方で、増えているのが「空き家」。この空き家が次の所有者へとうまく流通していけば、新たな人口流入が生まれていくのですが、現実はそううまくいきません。
- ポイント 空き家の所有者は移住希望者がどんな人で、どのように使われるのかがよく分からないまま、見ず知らずの人に貸すのは不安。そのため「特別な理由がない限り、空き家活用は考えない」というのが本音です。
結果、「ぜひ住みたい!!」と思う人がいても、「物件情報がない」という悪循環が生まれてしまっていました。
移住を検討している人の相談に乗る住民たち
空き家所有者と町への移住希望者の双方からの相談を受け付け、両者を橋渡しすることで利活用促進を目指すのが町民や地元事業者、役場職員からなる「まつだ移住相談所」です。
- ポイント 移住希望者の紹介について、役場をはじめ地域のコミュニティが関わること、事前に移住希望者と面談の機会をもつことでお互いの不安を解消させるよう努めています。
メンバーの池田さんと加藤さん。池田さんは移住者で、加藤さんは松田に住み続ける地元民。それぞれの立場の話は移住希望者にとって貴重なモノ。相談受付時は2人とも「良いことも、悪いことも正直に」がモットーです。
池田さん「いい移住をしてほしい」
池田さんは、神奈川の秘境とも呼ばれる寄地区で「Community cafe たなーたん!」を営んでいます。地域の人気スポットで、お店が休みの日でもこどもたちがやってくることもしばしば。地域の元気づくりに一役買っています。池田さんは「1月位から花がいっぱい。ここは他の場所より春が長いかも」とすっかり気に入っています。
「選べるのが松田の魅力でしょ」加藤さん
2022年1月に完成したばかりの松田小学校、そしてこれから進む小田急線新松田駅周辺の整備。「便利な田舎」の松田町の中心部は、さらに利便性が向上します。一方で「自然豊かな寄地区も併せ持つのがイイところ」と加藤さん。趣の異なるエリアがあることで、より多くの希望者を取り込めると考えています。交通アクセス、自然、景観、地域コミュニティ―。松田の魅力を発信するため、全力投球が続きます。
- ポイント 「移住」と言っても首都圏でアクセスが抜群な松田町は、今の人間関係などを維持したまま、ゆとりある暮らしが味わえる場所。アウトドアのコト消費に応えるスポットもいっぱい!各種支援制度も充実。大注目ですよ!