区内107の町会・自治会が加入する「麻生区町会連合会」。そのひとつ「金程町会」(伊藤久史会長)では今年から、町内会活動のデジタル化を進めている。12月11日には、オンライン懇親会を開き、金程中学校の生徒たちと会員が交流を深めた。
同町内会(金程2丁目〜4丁目)は、細山町会に属していた1981年頃から宅地開発が進み、人口の増加に伴って87年に発足。現在は約710世帯が加入する。自然に囲まれ、町内には幼稚園、小、中学校、高校と教育機関が揃う閑静な住宅街だ。
町会活動は、町内の3つの公園の定期清掃や、年3回の一斉清掃をはじめ、防災・防犯活動も積極的に行っており、年に一度の避難所開設訓練、定期的な防犯パトロールなどで地域の安心安全に力を入れる。金程小学校で実施する新年恒例のどんど焼きは、例年1000人以上が足を運ぶ。近隣の町会と開く夏祭り、細山神明社の例大祭に合わせて実施する金程ふるさと祭りなどで町内の交流を深めている。
昨年から続く、コロナ禍で進めてきたのが町会活動のデジタル化だ。今年から「KST(金程スマートタウン構想)プロジェクト」を立ち上げ、金程会館にWi―Fiを導入。LINEグループを使った回覧板も試行する。先月からは、Zoomを使った役員会を実施。老人会「永久の会」の会員向けにZoom講座も行っている。
そして今回、初めてZoomを使った懇親会を企画。オンライン上で落語を配信し、金程中学校の生徒たちの学校紹介を視聴。意見交換も行った。伊藤会長は「町内の学校や老人福祉センターともオンラインでつながりを作っていけたら」と展望を語る。
今後については「デジタル化をさらに進め、清掃活動や、防災・防犯の取り組みなど、住みやすいまちづくりに取り組んでいきたい」と意気込みを語った。