六角橋 まちづくり団体が法人化 事業継続へ新たな船出<横浜市神奈川区>

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六角橋 まちづくり団体が法人化 事業継続へ新たな船出<横浜市神奈川区>
NPOへの門出を祝う参加者

 六角橋地区で学生と地域が協力しながらまちづくりを行う団体「まち×学生プロジェクト」がこのほど、法人化し「NPO法人まち×学生プロジェクトplus」として新たなスタートを切った。10月22日には、六角橋地域ケアプラザで記念セレモニーを実施。卒業した学生や地域住民など50人近くが出席し、新たな船出を祝った。

 「まち×学生プロジェクト(まちかけ)」は、六角橋の自治連合会や商店街連合会など地域団体と神奈川大学などの学生がつながり、「世代を超えたまちづくり」をテーマにまちを盛り上げるプロジェクト。認知症啓発企画「オレンジプロジェクト」や冬の夜空を彩る「キャンドルナイト」など六角橋地区に馴染みある一大イベントは、同プロジェクトから生まれたものだ。

 新型コロナウイルス感染症拡大以降はイベントが軒並み中止に。それでもつながりを絶やさず、生活に苦しむ学生を支援する「まちSHOKU」を開催。自治会や商店街、大学などが協働し465人に1週間分の食品や生活用品を届けた。「まち」と「学生」が意見を出し合う定例会は毎月1回、継続してきた。

ノウハウを他の地域にも

 法人化は、今までの事業を継続しつつ、これまでの活動やコロナ禍で得た経験をもとに他の地域にもノウハウを広げていくことが目的。設立時から中心メンバーとして団体を発展させてきた六角橋在住の森勤氏が理事長を務め、「まち」と「学生」をつないだ元六角橋地域ケアプラザの地域交流コーディネーターやまちかけの卒業生などが理事として名を連ねる。

 10月22日に六角橋地域ケアプラザで行われた設立記念セレモニー「NPOへの門出式」では、日比野政芳神奈川区長をはじめ、地域住民やまちかけの卒業生、大学関係者など50人近くが発足祝いに駆け付けた。

 法人設立企画として宇都宮大学地域デザイン科学部の石井大一朗准教授が基調講演を行い、まちかけの将来像を模索。後半はパネルディスカッションを行い、石井准教授と同法人の理事が意見を交わした。

 セレモニーの後は、まちかけが初めて企画したイベント「六神祭」を現役の学生が再現。すごろくを用いて、世代を超えて交流した。森理事長は「7年前の設立当初は、学生が0人のこともあった。長年継続することで、大勢の方たちの前で新たなスタートを迎えられ、嬉しく思います」と話した。

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住所

神奈川県横浜市神奈川区

公開日:2022-11-03

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