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視点変え「防災を楽しく」 茅ヶ崎・陸前高田の2拠点で普及活動<防災士 ・古島真子さん>

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視点変え「防災を楽しく」  茅ヶ崎・陸前高田の2拠点で普及活動<防災士 ・古島真子さん>

茅ヶ崎市在住で防災士の古島真子さんは、十人十色の防災の在り方があるとの考えから「カラフル防災」を提唱しています。防災=「堅い・面倒」といったイメージを「楽しく、ワクワクする」ものへと変えるため、イベントなどを通じて防災の大切さ、必要な知識を市民に普及させる活動を続けています。

茅ヶ崎にはサーフィン好きが高じて2019年に東京から移住していますが、今年2023年3月からは東日本大震災の津波で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市にも居住するなど2拠点で活動を展開。その理由について「両方のまちが大好きだから」と話しています。

震災時、ボラで現地へ

震災発生時、古島さんは大学1年生でした。国際協力を主とする学部に在籍していたことから「何かできることはないか」と、被災地支援ボランティアとして陸前高田市へ。同市の米崎小学校の校庭に設置された仮設住宅と集会所で家屋などを失った避難住民らと一緒にお茶を飲んだり、話をしたりするなど共に時間を過ごし、心のケアに当たりました。

震災後に建設された防波堤の上から見た景色。一本松(レプリカ)と震災遺構のユースホステル、その前に新しく植えられた若い松が育っています。「毎回、高田に帰ると一本松に挨拶に行きます」と古島さん

2013年には現地で観覧した「うごく七夕まつり」に感銘を受けると、さらに足繁く訪れるように。そうした中、仲良くなった現地の住民から被災した当時の様子を聞く機会があり、「地震のときはちゃんと逃げないとダメ」と改めて諭されると、ハッとさせられました。「自分はそこまでしっかり考えていなかったことに焦った」

その日を境に防災と真剣に向き合い、防災意識の向上に力を注いでいくことを決意。2020年に防災士の資格を取得すると、茅ヶ崎では防災リーダーや、まなびの市民講師として周囲への発信力を高めています。

自助力アップに注力

現在は「防災をHappyに」をテーマにSNSによる情報発信、「皆でワイワイ学べる防災イベント」の開催、学校や企業での講演、防災上の個人サービスの提供といった4つの活動に取り組んでいます。どれも災害時の自助力をアップさせるのが目標。今後30年以内に発生するとされる南海トラフ地震、首都直下型地震に備え活動の幅をさらに広げたい考えです。

今年2023年3月に引越した際、地元・陸前高田の友人たちによって開かれた歓迎会

「両市の架け橋に」

茅ヶ崎と陸前高田を行き来しながら「イベントやグルメなども含めた街の話題を発信し、両市の交流を促進していきたい」と意気込んでいます。

将来の目標は「防災のインフルエンサーになること」。「防災に取り組みたいという人たちを増やすためにも、防災は楽しいんだという思いを届けたい」と切望する古島さん。今後は行政とも連携を取り、より多くの市民に発信できるように自らもスキルアップに努めていくといい、「皆さんの防災レベルが一歩でも少しずつアップできるように頑張っていきたい」と笑顔を見せています。

古島さんのインスタグラムのアカウント:@makopi_to_bosai

「防災をHappyに伝える防災士」まこぴ
https://www.instagram.com/makopi_to_bosai/

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住所

神奈川県茅ヶ崎市

公開日:2023-03-16

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