約44万人が生活する藤沢市。市内を歩いて魅力を再発見しつつ健康になってしまおう!という一石二鳥を狙った企画「ウォーキングコース、記者が実際に歩いてみた」の第3弾「植木の郷、宮原コース」を歩いてみました。
「植木の郷、宮原コース」は、健康づくり普及推進団体「健康ふじさわ」などが発行する『四季彩とかわせみの里御所見 健康づくりウオーキングマップふじさわ』に掲載されています。
<マップのPDFはこちら>
そもそも、御所見ってどんな地区なの?
御所見は、藤沢市の北部に位置する地区です。「御所見」の「御所」とは、かつて桓武天皇の第三皇子の葛原親王から出た坂東平氏の一族である長田氏が平安時代に葛原の地を私領とし、その後、この地に垂木主膳正従四位下長田武蔵守平忠望が館を構えました。それを見た里人が「垂木御所」と呼び、その御所が菖蒲沢の塚から「見る」ことができました。これらが組み合わさり、「御所見」と呼ばれるようになったと言います(諸説あり)。実際、平成5年度からの用田バイパス工事では、旧石器時代末期の土器や住居跡が見つかり18,000年前から人々が生活していたとされています。2021年4月1日時点で17,836人が生活しています。
今回のコースは9カ所を巡ります
同マップのコースの「植木の郷、宮原コース」は、「のどかな紅葉と植木の街、初心者向け短めのコース」。御所見市民センター・公民館から始まり、用田東原公園や鬼子母神堂、宮原寒川社などを巡り、距離は約4㎞で60分ほどで楽しむことができます。植木の街と冠する通り、随所で植木屋さんが手入れする美しい樹木を見ることができ、天気のいい日は遠くに富士山を見ることもできます。
それでは早速、(水分・塩分補給を忘れずに!)行ってみましょう!
スポット
コースをグーグルマップで確認はこちら
1.御所見市民センター・公民館
スタート地点である御所見市民センター・公民館は、地域に密着した講座や学級などの公民館事業や、サークル活動の支援、学習情報の提供といった生涯学習活動の支援を行っています。3階建で談話室、和室のほか、市民図書館、体育館を併設しています。2009年3月に植樹された記念樹「楠の木」が元気に育っていました。
- 住所:藤沢市打戻1760-1
2.用田東原公園
御所見市民センター・公民館を左手に見ながら早速住宅街の小路を進んでいくと、県道45号線に突当たりました。その交差点にある公園が「用田東原公園」です。就学前の子どもが遊ぶのちょうどよいくらいのスペースで、水道施設もありました。スプリング遊具はLION(ライオン)とELEPHANT(ゾウ)を模しており、ちょっとした英単語を覚えるのにも効果があるかも?
3.県道45号線と連節バス「ツインライナー」
県道45号線で信号待ちをしていると、回送中の「ツインライナー」が通りかかりました!
ツインライナーは2005年3月14日に、神奈中バスが全国で初めて導入したノンステップ連節バスです。2018年には市内2例目を導入し、湘南台駅西口から慶応大学湘南藤沢キャンパスを結ぶものと、辻堂駅北口から湘南ライフタウン・慶應大学湘南藤沢キャンパスを結んでいます。一般的な車両と比べて大量の人員輸送が可能で、平日朝夕の混雑緩和に寄与しています。
4.鬼子母神堂
ツインライナーを見ることができた興奮も冷めやらぬまま、迷ってしまうかのようなくねくねとした小路を進むと、鬼子母神堂を発見しました。鬼子母神堂といえば、前回の村岡コースで紹介した隆昌院の柄沢の鬼子母神堂がありますが、こちらの鬼子母神堂は、周囲を調べてもそのいわれや由来の解説文を見つけることができませんでした。また、藤沢市HPや藤沢市教育委員会HPを探してもこちらに関する記述を見付うことができませんでした。もしお分かりになる方がおられましたら、ぜひご連絡ください。
- 住所:藤沢市宮原
5.観藏寺
植木園の手入れの行き届いた美しい並木や夏の訪れを感じさせるトウモロコシの畑などを過ぎていくと、観蔵寺に行き着きました。山号は宮原山、院号が不動院。創建時期は不明ですが、安土桃山時代の頃にさかのぼると言い伝えられています。境内に入ると六地蔵が出迎えてくれました。こじんまりとした雰囲気でしたが、降り注ぐ光が美しく、時が止まったような印象を受けました。
- 住所:藤沢市宮原1665
6.宮原寒川社
観蔵寺の道を挟んですぐ隣にあるのが、宮原寒川社です。創立年月日は不詳ですが、相模国一之宮寒川神社を観請して鎮守となりました。明治6年12月に村社となり、大正4年に神饌幣帛料供進神社に指定されました。祭神は品陀別命(応神天王)、寒川彦命、寒川姫命です。
この宮原(みやばら)という名前は、相模国一之宮寒川神社の社地であった原野を開拓したことから、宮の原野で、宮原になったとされています。ちなみに、ネットの書き込みによると明治時代の神仏別離までは観蔵寺が宮原寒川社も管轄していたとのことです。
- 住所:藤沢市宮原1289
7.子育地蔵尊
宮原寒川社から向かう途中、庭園をテーマにしたおしゃれなカフェを見かけましたが今回は取材申請をしていなかったため通り過ぎ、少し進むと交差点に「子育て地蔵尊」と出合いました。お堂には花が添えられたお地蔵さまが少し険しい表情で佇んでいました。
- 住所:藤沢市宮原
8.緑の広場135号
緑の広場は、藤沢市環境基本条例に基づき、市内のおおむね500平方メートル以上の土地で、レクリエーション広場や運動広場、こども広場のいずれかとして使用できるとして確保された広場です。この広場には、テニスコートが設置されており、御所見クラブが管理しているようです。青々と茂った芝生を歩くと、しゃくしゃくとアスファルトとはまた違った感触が楽しめ、つい色々な角度から撮影をしていました。
- 住所:藤沢市宮原
9.なかよし砦
なかよし砦の正式名称は、中里子どもの里。小・中学生や付添人のいる用事、青少年育成団体を対象とした「地域子どもの家」です。藤沢市内には地域子どもの家が18カ所あり、地域の子どもたちが身近な場所で自由にのびのびと遊べるように、また心身とも健やかに成長することを願って建てられています。外観を眺めただけですが、なんといっても屋外遊具が建物と一体化しており、2階部分と直接行き来できる工夫はユニークでした。さすが、「砦」と名付けられただけあります。
- 住所:藤沢市打戻1721
いかがでしたか?
取材は2023年6月16日に行いました。実際に訪れるときは、道に迷いやすいので事前に調べるなど準備万端で行きましょう。住み慣れた地域でも意外な魅力が眠っているかも?日常の中に「歩く」を取り入れ、楽しく健康づくりに取り組みましょう!
◆InstagramとFacebookで情報発信中!詳しくはこちらをチェック
Instagram → https://www.instagram.com/fujisawa.kyunwalk/
Facebook → https://www.facebook.com/profile.php?id=100077907789134