人口約4万4千人、2万2千世帯超が居住する菅地区。菅町会はそのうち約8200世帯が加入する日本有数の大所帯だ。町会の一大イベントである「大運動会」が10月1日、菅小学校校庭で4年ぶりに行われ地域住民1000人が秋晴れの下、白熱した競技を展開した。
敬老会や菅ふるさと祭り、子どもフェス(魚のつかみ取り大会)と並び町会四大行事として親しまれている大運動会。歴史も深く今年で51回目を迎えた。コロナ禍により3年間中止されたが、5類移行を受け、実施規模を縮小し、午前中のみで開催された。「種目を通常の半分に絞ったが、競技を厳選してとても濃い内容で実施することができた」と濃沼健夫会長は振り返る。
白熱の9地区対抗戦
町会役員やスポーツ推進委員、青少年指導員、子ども部会などがテント張りなどの準備に奔走し、迎えた運動会当日。町会を仙谷、星ヶ丘、北浦、城下、天宿、野戸呂、稲田堤、芝間・芝住、馬場の9地区に分けた対抗戦形式で、大人と子どもが入り混じった集団縄跳びや、小学生だけのリレー、一般男女の綱引きなど、真剣勝負が繰り広げられた。中でも10代・20代・30代・それ以上の男女による混合リレーは一番の盛り上がりを見せ、大人たちも童心にかえって校庭を全力で駆けた。優勝は前回2019年に続き仙谷だった。
濃沼会長は「広い菅地区で、両端に住む人が一緒になって運動することはそうそうない。こうした機会をとらえて、コミュニケーションを深めてもらえれば」と地域交流の活発化に期待を示した。