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2024年新春、巡って開運?いにしえの信仰 「八大龍王」を祀った湘南・茅ヶ崎の「龍」スポット7カ所を辿ってみました!

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2024年新春、巡って開運?いにしえの信仰 「八大龍王」を祀った湘南・茅ヶ崎の「龍」スポット7カ所を辿ってみました!

2024年は辰年。縁起物として有名な「龍」ですが、茅ヶ崎市内にも「龍」にゆかりの深いスポットが点在しているのをご存じですか?今回は、「八大龍王」について調査してみました!新しい年の始まりに、運気アップを目指して巡ってみては?

「八大龍王」って?なんで茅ヶ崎に碑がたくさんあるの?

「八大龍王」とは、仏教の教えを守る「八体の龍神」のこと。

茅ヶ崎の民俗・文化に詳しい茅ヶ崎市博物館の須藤格館長によれば、「茅ヶ崎では昔から漁業に従事している人が多く、海や水に対する素朴な信仰があったと思われます。龍は川や海に住むとされ、水や雨の守り神として考えられていることから、仏教の広がりとともに、こうした土着の信仰が八大龍王の信仰へと形を変え、長く受け継がれてきたのでは」と推測します。

南湖では豊漁の際、獲れた魚を真っ先に八大龍王に供える風習があったそうです。

今回、#ちがすき記者は、八大龍王を祀っている市内7カ所の碑を巡ってみました!

1、サザンC東側のサイクリングロード沿い

湘南海岸サイクリングロード沿い、サザンCモニュメントのすぐ東側に、小さな赤い鳥居があるのを目にした人も多いはず。鳥居の先には石碑がぽつんと安置されており、少々読みづらいものの「八大龍王神」の文字が彫られています。

「サザンC」モニュメント近くの鳥居

2、茅ヶ崎漁港駐車場の一画

八大龍王(神)と刻まれた石碑はほかにも、茅ヶ崎漁港駐車場の一画浜須賀の砂防林のなかなど、主に国道134号沿いにありました。

茅ヶ崎漁港駐車場そばの石碑

3、浜須賀の砂防林のなか

浜須賀の134号線沿いの防砂林のなかにありました

4、サザン通り沿いに御神輿とともに

浜降祭の御神輿が納められている

また、サザン通り沿いには八大龍王を祭っているほか、浜降祭の御神輿も納められています。

5、南湖の住吉神社

南湖の住吉神社にも鳥居と石碑が設置されていますが、これはもともと姥島(烏帽子岩)にあったものを、風や波の影響で壊れることを心配した住民が移設したもの、と伝わっています。

6、本行寺(代官町)

市内の内陸部では、本行寺(代官町)の霊園内にも八大龍王碑が祭られています。

7、熊野神社(小和田)境内

小和田の熊野神社(小和田)境内のものは、浜須賀のそれと「対」になって設置されたと伝わり、地図アプリなどで確認すると南北にほぼ一直線の場所にあることがわかります。

「竜宮城伝説」も!

また、以下のような八大龍王にまつわる民話も残っています。

茅ヶ崎村の源三という若い漁師が砂浜で美しい玉を見つけ、後に竜宮城から盗まれたものだと分かり、返したところお礼に玉手箱をもらいます。その後、海で嵐にあった源三が玉手箱を手に必死に祈ると雨や風が止み、命が助かりました。源三が玉手箱を龍王に返すと、竜宮城から2匹の亀が茅ヶ崎村に遣わされ、長く漁場を守りました。

茅ヶ崎市観光協会では、この民話をアニメーションで紹介しているので、ぜひYouTubeで見てくださいね。

2024年1月20日(土)、茅ヶ崎市図書館で「八大龍王」の民話を上演

地域に伝わる民話の伝承活動をしている「茅ヶ崎民話の会」では、毎月第3土曜日に実施している定期上演の一環で、1月20日㈯に茅ヶ崎市立図書館第1会議室でこの「八大龍王」の民話を上演します。午後2時から。

山嵜たか子代表は「10分程度で親しみやすい作品です。ぜひご来場ください」と話しています。

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住所

神奈川県茅ヶ崎市

公開日:2023-12-27

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