ピンク色のシャツや小物を身につけることで「いじめ反対」の意思表示を行う世界的なアクション「ピンクシャツデー」の取り組みが、2月28日(水)に行われる。三浦では昨年初めて市職員たちがピンク色のTシャツやマスクなどを着用し、窓口に訪れた市民らにアピール。さらに動きを波及させようと、現在子ども課が中心となって当日に向けた準備を進めている。
「ピンクシャツデー」の発祥はカナダ。2007年、ピンク色のポロシャツを着て登校した中学3年生の男子生徒がいじめられたことを知った同校の高校3年生2人が、ピンク色のシャツを75枚買いこみ、クラスメイトに「明日一緒に学校で着よう」と呼びかけた。いじめに対して言葉や暴力ではなく、行動で意思を示そうと立ち上がった生徒たち。翌日、校内は数百人のピンク色で染まったという。
この運動はメディアに多数取り上げられ、世界約180カ国に広がった。日本では11年頃からスタート。毎年2月の最終水曜を「ピンクシャツデー」とし、それぞれの場所で啓発されてきた。
初声中はビッグT
初声中学校では、道徳の授業でピンク色のビッグTシャツを制作した。
昨年6月に生徒会がピンクシャツ運動について全校生徒に説明した後、各クラスからデザインを募った。投票の結果、地球の上で手をつなぎ、ピースサインを見せる2人のキャラクターが描かれた3年3組の案が選ばれた。「愛と平和」を表したという。
夏休み期間中、美術部員がTシャツのデザインを描き、廊下の壁に展示。またTシャツを模したキーホルダーも作り、2月26日(月)から1週間、賛同した生徒のかばんや筆箱などにつけてもらう取り組みも行われる。
そのほか、同課ではピンク色の物を身につけた人の写真も募り、三浦市HPなどで随時紹介。2月25日(日)には、横須賀市のコースカ・ベイサイド・ストアーズで啓発イベントが開かれる。午前11時から午後4時。参加無料。問い合わせは同課【電話】046・882・1111(内線316)