2022(令和4)年度 子どものための園選び
まもなく幼稚園や認定こども園、保育園、幼児園の入園募集が始まります。今年は新型コロナウイルスの影響が長引いていますが、2022年度に入園する子どもたちのため、各園が感染対策を講じながら説明会や見学会などを予定しています。
この記事では、それぞれの子どもに合った「園選び」に役立つ情報や、幼稚園・認定こども園の感染対策についても特集します。
幼稚園の願書配布は10月15日から、願書受付は11月1日から
横浜市内の幼稚園・認定こども園はすべて私立です。(公社)横浜市幼稚園協会加盟の幼稚園については、願書配布は10月15日(金)からで、願書受付は11月1日(月)以降に、各園が日程を設定しています。
<目次>
◆青葉区の幼稚園・認定こども園
◆幼児教育・保育無償化とは…条件や施設によっては上限も
◆新型コロナ流行から約1年半 幼児教育現場の現状は? 保護者ができることも紹介
青葉区の幼稚園・認定こども園
横浜市青葉区近隣の幼稚園・認定こども園の各園情報をご紹介。説明会や見学会など、比較検討に欠かせない情報が満載です。
幼稚園情報
認定こども園情報
幼児教育・保育無償化とは…条件や施設によっては上限も
子育て世帯の経済的負担軽減を目的に2019年10月に始まった「幼児教育・保育の無償化」。幼稚園や保育所等を利用する3~5歳児クラス等の子どもの利用料が無償化される制度です。
幼稚園や認定こども園、認可保育所等では、3~5歳児クラスの全ての子どもの利用料が無償に。ただし、私学助成幼稚園については月額2万5700円まで。通園送迎費や食材料費等は実費負担となります。
0~2歳児クラスの子どもは市民税非課税世帯が無償化されます。幼稚園の預かり保育では保育の必要性の認定のある、3~5歳児クラスの子どもの利用料が月額1万1300円まで無償化されます。
認可外保育施設等では、保育の必要性の認定のある3~5歳児クラスまでの子どもで保育所等を利用していない場合、利用料が月額3万7000円まで無償に。0~2歳児クラスまでの市民税非課税世帯の子どもは、月額4万2000円まで利用料が無償となります。
障害児通園施設等では、3~5歳児クラスの子どもの利用料が無償に。幼稚園や認定こども園、認可保育所等と併用する場合も無償化の対象となります。
横浜市では、無償化に関する相談に対応する窓口を設置しています。無償化専用ダイヤル045・840・6064(午前8時から午後8時まで・土日祝日含む)。
新型コロナ流行から約1年半 幼児教育現場の現状は? 保護者ができることも紹介
横浜市幼稚園協会青葉支部の小泉議右支部長にインタビュー
新型コロナの感染拡大から約1年半。流行1年目を経て、2年目の幼児教育現場はどのような対策を行っているのでしょうか?また、子どもたちの発育にどのような影響があったのか。横浜市幼稚園協会青葉支部の小泉議右支部長に聞きました。
―区内の幼児教育現場の感染症対策はどうされていますか?
「区内の幼稚園では、昨年春の緊急事態宣言の際に県と市からいち早くマスクやアルコール消毒液が支給され、対策を行うことができました。現在は、こまめな換気で3密を防ぎつつ、アルコール消毒、職員のマスク着用必須など、基本的なことを徹底しています。その上で、1つの単元が長くならないようにしたり、食事の際に飛沫防止プレートを立てたりしている園もあり、各園工夫して対策に取り組んでいます」
―幼児が感染対策を行うのは難しいのではないでしょうか?
「確かにマスクを長時間つけることで息苦しさを感じて外したがる子もいますが、熱中症にも気を付けながら、極力全員が着用するよう呼びかけています。子どもたちにマスク、手洗いうがい、アルコール消毒を繰り返し指導することで、感染予防を習慣化させることに努めています」
―コロナ禍で工夫して取り組んだことは何ですか?
「幼稚園協会の会議や講演会をリモート化するなど、オンラインでの連携が進みました。また、『行事の実施はどう判断しているか』、『万が一コロナが出た場合の対応は』といった各園の悩みを取り上げて情報共有を行い、解決策を話し合いました」
―子どもたちの発育に変化はありましたか?
「背骨が発達していない子、集中力が続かない子が増えている印象があります。昨年春の緊急事態宣言で幼稚園などが約2カ月休園になりました。お家で過ごしていると、リラックスして猫背になったり、机にしっかりと座って作業することが少なくなったりすると思います。幼児期の身体の成長スピードは速いため、短期間でも影響がでる可能性があります」
―自宅で過ごすことも多いですが、保護者がどんなことをしたらよいですか?
「子どもと関わり、体を動かすことです。幼稚園や屋外での活動量まではいかなくとも、例えばでんぐり返しをしたり、横になった保護者の方の体をジャンプで飛び越える遊びもいいですね。バランスを取る遊びは平衡感覚を育むのにも役立ちます。おすすめできないのは、PCやスマートフォンだけを与えて一切体を動かさないことです。身体の発達のためにも、体を動かす遊びも取り入れましょう」
―コロナ禍で幼児教育に求められる役割を教えてください。
「子どもたちが滞りなく小学校の就学に移行できるようにするのが幼児教育の役割。それはコロナ禍であっても変わりません。集団生活の中で友達を作る力、学校で授業を受けられる集中力など、幼児期に育てるべき大切な力を身に着けられるようにしていきます」