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渋谷から茅ヶ崎へ! 「好き」に素直になる、自然体ライフスタイル<わたしの茅ヶ崎暮らし>

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茅ヶ崎市緑が浜在住 緑川 修(みどりかわ・おさむ)さん
1971年生まれ、茨城県出身。2007年に東京都渋谷区から茅ヶ崎に移住。2012年には辻堂駅から徒歩10分ほどの場所にある美容室「holon hair design lab.」をオープン。家族は修さん、妻、長女(高校生)、長男(中学生)の4人。趣味はサーフィン!

サーフィン仲間の一言から、渋谷から茅ヶ崎へ

JR辻堂駅から徒歩10分ほどの場所にある美容室「holon hair design lab.」は、2か月先まで予約でいっぱいの人気のヘアサロンだ。古い倉庫だった物件を明るく開放感のある空間へとリノベーションして営業している。かつては渋谷区に住み、原宿で美容室を共同経営していたが、現在は市内赤松町の閑静な住宅地で地元の人たちのファッションに向き合うスタイルで営業中だ。2人のお子さんたちも茅ヶ崎で育てている。

「原宿は今もなおファッションの聖地です。美容師といったら原宿で髪を切ることを目指してやっているような意識がありますし、正直、僕も90年代から原宿でヘアサロンをしていることをステータスに感じていました。でも、その価値観がなくなる一言があったんですよ。『原宿でお店やってるの? それって好きなときにサーフィンできなくて大変じゃん』と、サーフィン仲間が言うんです(笑)。もう、その言葉にガツンときまして」

原宿という日本の流行の発信源で、流行を生み出す仕事に没頭することも好きだった。最先端のファッションに身を包むことも好きだった。でも、そのライフスタイルは自分が本当にやりたいこととは違った暮らし方なのではないか…? 

サーフィンをはじめてから少しずつ都会での自分の生き方に疑問を感じるようになり、心の声に耳を傾け続けた結果、茅ヶ崎に生活拠点をシフトチェンジしていくことになったのだった。

子育ては自然豊かな環境で。まずは茅ヶ崎に移住して生活基盤を整える

茅ヶ崎に引っ越してくる前、緑川さんご夫婦は渋谷区に住んでいた。当時はお休みのたびに茅ヶ崎まで足を伸ばしてはサーフィンに明け暮れる日々。次第に緑川さんの心は茅ヶ崎に向いていくが、海に全く興味がなかった妻には茅ヶ崎の魅力を伝える必要があったという。

「茅ヶ崎に住みたいと思ったのは僕の都合だったので、どうにか興味を持ってもらえないかと工夫しました。妻にいい影響を与えてくれたのは、子どもが生まれる前に行ったサンタモニカ旅行です。妻はサンタモニカのビーチカルチャーを気に入ってくれたので“これはチャンス!”とばかり、少しずつ誘導していきました。茅ヶ崎もああいう感じだよ、いつかは引っ越そうって(笑)」

長女が生まれてからの2年間は渋谷区で暮らしていたが、次第に子育てをするなら自然豊かな環境でのびのびと暮らしたいと願うようになり、2007年には夫婦ふたりと長女の3人でいよいよ茅ヶ崎への移住を決意。

「都内は何でもあって便利ですけど、空が狭くてちょっと息苦しさを感じていたのも正直なところです。その点、茅ヶ崎は空も大きく海もある。ショッピングもすぐそこのテラスモールへ行けばなんでも買い揃えられますし、物質的にも十分恵まれています」

子どもたちの教育環境も申し分ない。小中学校は地元の公立小学校へ通う人もいれば、中高一貫校を選ぶことだってできる。高校は横浜あたりまでは電車で30分と通学圏内になるので、教育の選択肢も幅広く持つことができて「なんの不便もない」とのこと。

「毎日の暮らし、ショッピング、子どもたちの教育環境を振り返ってみても、都会とほぼ変わりません。競争意識もありますし。自然もあって都会的な部分もある茅ヶ崎は“ほどよい”がキーワードかも」

茅ヶ崎で美容室を開き、今では地元のヘアサロンとして浸透

2007年の移住後もしばらく原宿まで通勤していたが、2011年の東日本大震災が自分のライフスタイルを見直すきっかけとなり、生活圏内で美容室を開くことを決断した。

茅ヶ崎でお店を開いて気が付いたところがあるという。

「東京に住んでいるときって、いろんな価値観があって、それがまた刺激になっていたところがあります。でも茅ヶ崎で仕事をして思ったのは、なんだかここに暮らす人たちの価値観が似ているなってことです。わかりやすいところでいうと“海が好き”ですかね。僕個人の意見ですが、好きなものが似ていることって安心感につながりませんか?」と緑川さんは話す。確かに海が嫌いな人はそう多くはいないだろう。「海が好き」という同じ価値観の人が醸し出す安心感が茅ヶ崎の魅力の一つというのはうなずける。

美容師という仕事柄、1日に何人もの人とコミュニケーションをとる緑川さんに、お客様とどのようなお話をしているか尋ねてみた。

「サーフィンをしている人が圧倒的に多いので、お客さまとサーフィンの話ができるのが一番楽しいですね。それから僕も子育てをしているから、子育て世代の人たちとは悩みを共有することもしています。あと、やっぱり2020年はコロナがあって価値観がすごく変わってきたというのを肌で感じますね。自分にとって何が大事なのか?そういう輪郭がはっきりとしてきましたね。ちょっと哲学的になってしまいますが、最近では大切なものの優先順位がわかったとか、精神的な断捨離ができたというか、そういう生き方の話にも花が咲きます」と緑川さん。

美容室「holon hair design lab.」には地元のお客様のほか、原宿時代からのお客さま、そして引っ越してきたばかりの方も来店する。ヘアスタイルを整える目的にプラスして、コミュニケーションがとれる心のよりどころとしても信頼されている様子が伝わってくる。人となりを知ったうえで「ちょっと深い人生の話」もできる美容室は居心地がいいに違いない。

また、経営的な話になるが、原宿と比較すると人件費は変わらずとも地代家賃のコストを抑えられる。ランニングコストが削減できた分、お客さまひとりにかけられる時間はぐーんと増えた。緑川さんが本来やりたかった一人一人に向き合う丁寧なスタイルで、2か月先まで予約がぎっしり!ビジネスも順風満帆だ。

50代はもっと海にシフトしていきたい

もうすぐ50代を迎える緑川さんに、これからイメージしているライフスタイルについて聞いてみたところ、「50代はもっと海にシフトしていきたい」と即答で返ってきた。

「サーフィンをやっていると、いろんなことが得られます。まずは自分との向き合い方ですね。うまく波に乗れたときに、自分の実力でやれたんだと思っても実は波のおかげだと気づいて急に謙虚になったり、波にシューっと乗れたときは本当に気持ちがいいので上機嫌が1週間くらい続いたり。子育てがもう少し落ち着いたらサーフィンの優先順位を上げていきたいな」

サーフィンにハマったきっかけは、自然体でいられることが気持ちよかったから。肩肘張らずに自分の心地良さを優先的に考え、「好き」に素直になる価値観を大切にしたいと考えたから。50代を目の前に、あらためてその感覚に敏感になろうとしている。

「好きに敏感になることって、すごくいいエネルギーになるんです。僕は接客業をしているので、我慢をしながら暮らしているよりも絶対に好きなことをしてポジティブな雰囲気を出していたほうがお客さまも気持ちがいいと思うんですよね。いいエネルギーはぐるぐる循環しますから、そういう場所になりたいです」

ますます自分がやりたいこと(つまりはサーフィン!)に夢中になっていきたいという緑川さん。自然体だけれど、エネルギッシュに生きる姿は引力がある。
思いのままに、自由に生きるライフスタイルは、仕事にも、プライベートにもじわじわといい影響を与えていきそうだ。

Information
■holon hair design lab. 
http://holonhair.com/

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公開日:2021-04-01

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