featureBanner

「次の世代もきれいな海岸であってほしい」茅ヶ崎の海の環境を守るほのぼのビーチ茅ヶ崎の思い

シェアする

SDGsでは【⑭海の豊かさを守ろう】の観点で活動が当てはまり、海岸の環境保護に取り組んでいる「ほのぼのビーチ茅ヶ崎」。代表の石川真紀さんと、環境部会長の伏見康博さんにお話しを聞きました。

「ほのぼのビーチ茅ヶ崎」は1990年、サーフ90(相模湾沿岸の13市町で開かれた海のイベント)をきっかけに「ほのぼの共和国」として活動を始めました。主に茅ヶ崎ヘッドランドで活動し、2005年に地域性をもっとアピールしようと今の名前になりました。主に約20人が活動しています。

石川代表(左)と伏見さん。

活動の大きな軸となっているのは、毎月第1日曜日に開催しているビーチクリーンと毎年7月最終日曜日に実施するビーチフェスティバル(昨年・今年は中止)、毎年11月前後に開くなぎさシンポジウムの3点です。

石川代表は生まれも育ちも市内中海岸。「悲しい、悔しい、楽しいときなど、思い出は全て海のそばにあった」と話します。仕事で忙しくなると海から足が遠のきましたが、子どもが生まれたことをきっかけに再び海へ行くと砂浜が浸食により、狭くなった姿に衝撃を受けました。「次の世代にでもきれいな砂浜であってほしい。浸食が進むと波打ち際で遊ぶこともできない。親子が砂浜で遊ぶような姿を大事にし、お金に変えられないこの価値を次世代に引き継ぎたい」と活動への想いを語りました。

ほのぼのビーチ茅ヶ崎のメンバー

新たに実験プロジェクトを実施

新たな取り組みとして、伏見さんを中心に今年4月と5月、「海を守る。砂浜のマイクロプラスチック回収実験プロジェクト」を実施しました。

マイクロプラスチックとは5ミリ以下のプラスチックのこと。「プラスチックが魚介類に取り込まれると食物連鎖に影響を与え、人間に毒性がたどり着く可能性もある」と伏見さんは話します。ビーチクリーンの際に、手で取れないマイクロプラスチックを水で浮かせられないかと考えたことがイベント開催のきっかけです。

市内企業の亀井工業(株)が無償提供するブルドーザーで砂を海に押し出し、参加者は海水をいれたバケツに砂を入れ、水に浮いたマイクロプラスチックを回収する実験を行いました。

拾ったマイクロプラスチック

伏見さんは「無限大にあってきりがなかった。深刻」と海岸にあるプラスチックの多さに悲嘆の声をあげます。

拾ったゴミは大きいプラスチック片や木くずと、マイクロプラスチックに振り分け、9月にはこのプロジェクトの結果を市内で展示する予定です。

拾ったマイクロプラスチックをイヤリングやバッジ作りに使って、アート作品展を開くことも考えています。

マイクロプラスチックと大きなプラスチック片や木くずを振り分ける2人

茅ヶ崎海岸中海岸は、50年間で汀線が約50m後退。漁港や海岸構造物など沿岸漂砂の移動を阻止する施設が建設されたため、局所的な侵食が急速に進行したといいます。しかし、ほのぼのビーチ茅ヶ崎は協議会を立ち上げ、砂を投入してほしいと署名活動などを行いました。その結果、今では神奈川県が養浜対策として相模貯水池から1年にダンプ8千台分の砂を投入しています。

伏見さんは2030年のSDGs達成に向けて「完全には復活できないかもしれないが、砂丘みたいだった柳島周辺の昔の砂浜を取り戻したい」と話します。

#ちがすきトップページはこちら

公開日:2021-06-24

関連タグ

同じ特集の記事