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「楽しい!」を原動力に「茅ヶ崎のSDGs」を全力発信!20代の女性環境ユニット『BENIRINGO』取材レポート

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茅ヶ崎で環境問題や社会課題の改善に向けてパワフルに取り組んでいる女性といえば、地球過保護プロダクション『BENIRINGO』です。発起人の田中藍奈さん(20)は、高校3年生だった2019年秋頃から「SDGsを含め、世界問題や社会問題を多くの人に知ってもらう必要がある」と考え、ひとりでプロジェクトを立ち上げ、環境問題や食べ残しゼロに向けてフリーペーパーやSNS等で啓発を行ってきました。2021年3月からは、趣旨に賛同した大学4年生の阿部汐里さん(24)がメンバーに加わり、さらにパワーアップ!2人体制となって初となる第4弾フリーぺーパーは、多角的な視点で内容を充実させたほか、『MUJI新宿』やラスカ茅ヶ崎やテラスモール湘南の「無印良品」で配布されるなど、活動に広がりを見せています。今後の動向が見逃せない『BENIRINGO』の魅力とこれまでの軌跡についてレポートします!

第4号目のフリーペ―パーを発行した阿部汐里さんと田中藍奈さん(右)

BENIRINGO

〝地球をより良い惑星にし、皆で共存していけるように〟を目標に、茅ヶ崎にまつわる内容で、環境問題や世界問題を共有するためのフリーペーパーを制作。また、環境系のイベントやマーケットでのフェアトレード商品の販売を通じて、気軽に国際協力を実践できる場や、あらゆる課題の解決について「知る・楽しむ・行動する」きっかけを提供している。2019年秋に田中藍奈さんが発足、2021年3月に阿部汐里さんが加入し、共同代表として個々の力を発揮している。

茅ヶ崎市内の環境イベントに出店し、啓発活動や歯ブラシの回収を行いました

きっかけは「『残さずに食べましょう』って教わってきたのに…?」

まずは、藍奈さんが食品ロスの問題や環境問題に関心を持ったきっかけについて聞いてみましょう!

「活動のきっかけとなったのは、小学生の時に日本が『食べ物を捨てている国ランキング』の上位国だと知ったことです。「『ご飯は残さずに食べましょう』と言われていることが国として守られていない事実に驚きました」

さらに高校生になってインターネットで「世界70億人のうち8・5億人が飢餓で苦しんでいる」という事実に衝撃を受けます。また、アルバイト先の飲食店では、売れ残りの惣菜が廃棄され、全く手をつけていない宴会料理や食べ残しが捨てられる光景を目の当たりにし、疑問と葛藤が生まれたそうです。

「何とかしたいと思っていた中、国連が採択した持続可能な17の開発目標「SDGs」について知った時は『これだ!』と感激しました」と目を輝かせます。

「2号目のフリーペーパー(右)が完成しました」

高校のボランティア部に所属する傍ら、茅ヶ崎市内の子ども食堂での手伝いなど、身近でできることを続けてきた藍奈さん。食品ロスの削減を目指す通販サイト「ロスゼロ」の取り組みに惹かれ、大阪まで赴いて熱烈にアプローチしたそうです。その甲斐もあって高校生ライターとして6本の記事も寄稿しています。

バイト代を資金に、フリーペーパー

「SDGsを含め、国内外で起きている問題について多くの人に知ってもらう必要がある」と考え、高校3年生の秋ごろにフリーペーパーを制作を試みます。

中古のパソコンを安く買って担任の先生にWardの使い方を教わり、バイト先を取材し、多くの人に協力してもらって作り上げたのが、第1号フリーペーパーです。

慣れないパソコン、ワード機能を利用して制作しました。

この頃はSDGsを知っている人も、取り組んでいる人も居なかったため、地元のお店を取材して、SDGsにつながる行動のほか、カナダの高校生の地球温暖化のストライキについて紹介しました。加えてチャリティショップなどで購入した古着ファッションを”リサコ”(リサイクルコーディネート)と名付けて女子高生らしい感性で使い回しを呼び掛けました。モデルは藍奈さんのお友達です。
「第1号は、SDGsの説明が薄すぎだし、作品としての完成度はとっても低いけど、SDGsを知らせ、地球に過保護になりませんか!という気持ちが込められています」

ワードで手作りした第1号フリーペーパー

紙や印刷代、取材にまつわる費用などはすべてアルバイト代でまかないました。「趣味で自分が作りたくて作っているから。本当にありがたいことに自由に気ままに過ごさせてもらっているので、バイト代は有意義に使いたい」と微笑みます。

フェアトレードの商品販売や歯ブラシ回収

2020年11月には茅ヶ崎市出口町の「オーガニック七菜」で「SDGsぷちマーケット」を初めて開催しました。

会場でのBGMは、再生可能エネルギーを使って藍奈さんの祖母がコレクションしていたレコードを流しました。

会場では、主に発展途上国で作られた紅茶やスパイス、リップクリームなどを適正価格で取引する「フェアトレード商品」を販売。また、使い古しの歯ブラシや、綿・絹など天然繊維100%の衣類の回収も。歯ブラシは、1本2円として飢餓や貧困に苦しむ人々に寄付されるそうです。

衣類は後日、茅ヶ崎産の藍を栽培し、藍染め体験を実施している『Saiai Studio』へ。藍奈さんが藍染めして、アップサイクル品として再販しました。


来場者は途上国で役立てられるフェアトレード商品を手にしたほか、SDGsや藍奈さんの活動紹介に耳を傾けていた。古い歯ブラシの回収に関しては「1本2円の寄付になるとは知らなかった」との声が上がっていました。

「コロナ禍で地元に注目」汐里さんがメンバーに

2021年3月、不思議な縁で辻堂在住の大学生・阿部汐里さんがメンバーに加入しました。実は藍奈さんがプチマーケットを開催した『オーガニック七菜』は、汐里さんのお母様のお店だったのです!お母様が藍奈さんの活動について、汐里さんに紹介したのがきっかけです。

『オーガニック七菜』は姉妹で経営。その名の通り、オーガニックの野菜たっぷりのカラダが喜ぶ健康的な食事を提供しています

汐里さんも『オーガニック七菜』でのマルシェに参加

両親の影響で幼少期から環境問題に関心を持っていた汐里さん。高校卒業後に訪れたミャンマーでの経験から、社会問題にも興味を持つようになり、帰国後社会課題の啓発や啓蒙活動を行うようになりました。また、任意団体『TaiYouSymphony』で、学生部を立ち上げ、啓発や啓蒙に向けたイベントを複数開催するなど、藍奈さんに負けず劣らず、アクティブな女性です。

「コロナを機に、地元・湘南に注目するようになりました。世界問題もすべて『地域問題』に紐づいています。藍奈さんと身近な茅ヶ崎で活動することで多くの人とつながり、地域のハブ役として課題に取り組んでいけたら」と熱く語ります。

回収した古着を藍染めしてアップサイクル!

「雄三通りのSDGs化プロジェクト」をレポート! 

2021年3月にはコロナ禍の中、阿部汐里さん(23)が新たにメンバーに加わりました。当サイト『#ちがすき』のオファーで、市内在住の高校生・金丸泰山さんが取り組んでいる「雄三通りSDGs化プロジェクト」をレポートしました。

金丸泰山さん(左)の取り組みをレポートしました

雄三通りで泰山さん自作のチラシの説明を受ける2人

SDGsに取り組む接骨院の院長の話を熱心に聞きました

2人体制後のフリーペーパー、さらに内容が充実!

2人体制となって初となるフリーぺーパー第4号の特集テーマは、2022年4月から始まる「茅ヶ崎市のごみの有料化」でした。環境事業センターや茅ヶ崎市資源循環課へのインタビューを通じて、可燃・不燃ごみの処理方法について写真を交えながら解説しています。

また、「なぜ有料化が必要なのか」「有料化の効果」について、若者らしい感性で分かりやすく紹介。2人は「若い世代は『広報ちがさき』などは手に取らないので、茅ヶ崎のごみの問題を把握してもらった上で有料化や環境問題について身近に感じてもらうきっかけになれば」と語ります。

今回、ページ数を増やし、現役高校生が「共存」をテーマに茅ヶ崎の店や人について紹介する新コーナーも設け、充実した内容に。「私たちはフリーペーパーを作りたいわけではなく、世の中で起きている問題について知るきっかけやツールにしてもらいたい。地域の人たちとつながって、身近な問題として一緒に考えていけたら」

MUJI新宿からオファー、湘南の無印良品へ

第4号の制作を進める中、過去のフリーペーパーが「MUJI新宿」(新宿ピカデリー地下1・2階)の担当者の目に留まりました。2人の活動趣旨と同店のリニューアル後のコンセプトがマッチしたこともあり、同店のほか、ラスカ茅ヶ崎とテラスモール湘南の「無印良品」で配架が決まりました。

2人は「活動が目に留まってうれしい。多くの人に手に取ってもらいたい」と語ります。

フリーペーパーのバッグナンバーは、茅ヶ崎市内のお店に配架されているほか、ホームページからダウンロードも可能です。チェックしてみてくださいね!

第4号フリーペーパー配架先

北原珈琲、ごはんカフェR、B-grotto、D.PARADISE SHOP+home、湘南つなぐ鍼灸接骨院、MUJI新宿、無印良品 ラスカ茅ヶ崎、無印良品 テラスモール湘南、カフェアミーゴ、ピュアカリ、サザンビーチカフェ、茅ヶ崎市役所資源循環課、藤沢ブルーベリーファームholiday village、food base、焼肉トザワ、ecotto、Stone  Free、黄色い星カフェ、いただきます食堂、オーガニック七菜、branch2 (※無くなり次第終了)

無印良品で配架されました

趣味から、ライフワークへ

今まではアルバイトを掛け持ちしたり、学業の合間を縫って活動してきた藍奈さんと汐里さん。フリーペーパーの発行やマーケットへの参加、次世代へ向けての講演会など、活動が多岐にわたるにつれて、2人は「BENIRINGOの活動をメインでやっていきたい」と思うようになったといいます。

「やりたい事に時間を費やしたい。もう、これはタイミングかな。よし、BENIRINGOで自分が生活できるようにするぞ‼︎」。そう心に決めました。

茅ヶ崎市内の環境イベントで

フリーペーパーの取材やマーケットへの出店する時、どんな炎天下でも、遠い場所でも、自転車を走らせて向かう藍奈さんと汐里さん。いつもひたむきで、前向きで、全力疾走です。

配架の交渉や、協賛のお願いも、不器用ながら全て自分たちで行っています。街のおしゃれなショップのオーナーにも、企業のお偉いさんにも、農作業をするおじいちゃんにも、臆せず、でも謙虚に。そんな2人の情熱に、多くの人が心を動かされ、応援するひとが、確実に増えています。

生涯をかけて取り組むライフワークに発展すべく、試行錯誤中のBENIRINGOの2人。見据えているのは、明るく幸せな未来だけです。

2030年に向けてメッセージ

BENIRINGOは、SDGsの達成は大事だと思っています。でも、現在は「SDGsに取り組みましょ!」という発信をしているわけではありません。自分のまちや環境・社会課題に対して「みんなでちょっとずつ」を意識して楽しさや、ゆとりも大切に動いていきたいと思います。

「SDGs何それ?」と言われることが多かった2019年の秋。今は、テレビでもどこでも見かけるようになって、「企業がうたってるやつ」という印象を持つ人が増えてきた気がします。SDGsがあってもなくても私たちの気持ちは変わらない。でも、SDGsがあったおかげで、問題を解決させるべし!と思う人が増えたはずなので、とっても有難いです。みんなで、自分の身の周りや世界の問題に目を向けて、SDGsの達成もその先も、共存できる地球で生きていきたいです

「BENIRINGO」はSNSで元気に発信中!

【ホームページ】https://beniringo.com/

【Instagram】@beniringo.chikyu

【Facebook】Beniringo

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問い合わせ

地球過保護プロダクション BENIRINGO

メールアドレス

beniringo.shonan@gmail.com

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公開日:2021-09-16

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