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【取材レポ】サザンビーチのテントサウナで朝活<“サウナー”の茅ヶ崎暮らし>

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【取材レポ】サザンビーチのテントサウナで朝活<“サウナー”の茅ヶ崎暮らし>
サザンビーチでテントサウナ

様々な形のサウナが誕生し、世の中はサウナブーム。過去には茅ヶ崎でも、8HOTEL CHIGASAKIが2020年の“今行くべき全国のサウナ”11施設(主催:TTNE)にノミネートされました。そんな茅ヶ崎で、今サザンビーチでテントサウナを楽しむ人たちが誕生しています。

テントサウナで朝活

夜が明ける前の平日の5時半、コワーキングスペース“Cの辺り”に集まった人たちは、“Cの辺り”に保管してあるテントサウナセットを、50mほど離れたサザンビーチまでカートで運び、テントサウナの準備をします。6時過ぎには温度は90℃程になり、テントサウナが完成してサウナタイム。

サウナに入った後の水風呂はもちろん目の前に広がる海。秋は水温が15℃ぐらいで水風呂としてちょうどいい温度だそうです。テントサウナに入って、海の中で身体をクーリングし、その後はサウナポンチョを着てビーチチェアに揺られて外気浴をし、またサウナに入ってということを8時頃まで繰り返し、8時半には完全撤収。

その後は、市内の職場に向かう人、“Cの辺り”でリモートワークをする人など、皆さん整った身体でその日の仕事に取り掛かります。

雄大な水風呂に入った後は海を望みながらの外気浴

雄大な水風呂に入った後は海を望みながらの外気浴

テントサウナのコアメンバーの山口順平さんは、「海に入った後、波の音と海風を感じながら、何も考えずにビーチチェアに揺られているときに、脳みそまで血が巡るような感覚で、まさに“ととのう”を感じます。ととのった身体で仕事に臨むと、仕事のパフォーマンスが上がります。」と語ります。別の参加者は「コロナでテレワークをするようになり、朝の通勤時間が無くなったので、その時間にテントサウナを楽しむようになり、朝の時間が充実した時間になっている」そうです。

テントサウナで広がる人のつながり

テントサウナの魅力は「自然の中でのサウナはもちろんのこと、サウナの中でコミュニティが生まれるのも楽しい」と語ります。この日の参加者は4人、そのうち1人は初参加。サウナの設営等の準備は黙々と行い、サウナに入ってやっと自己紹介タイムになりました。サウナという密閉された空間に数人で入っていると、何もしゃべらずという訳にはならず、自己紹介や近況の会話が飛び交います。

テントサウナの中では自然と会話も盛り上がり、次のイベントの作戦室に

テントサウナの中では自然と会話も盛り上がり、次のイベントの作戦室に

サウナの中で最近はまっていることや今後やりたいことの会話が飛び交い、一人の人がタコス作りにはまっていることを話したことがきっかけとなってタコスパーディーを開催したことがあったり、海水浴客でサザンビーチがにぎわって海水温が高くなる夏には山梨の清流まで遠征し、普段とは異なった環境でテントサウナを楽しんだこともあり、テントサウナはいつの間にか楽しいイベントの作戦室にもなっているようです。

「茅ヶ崎に移住してきて知り合いをつくりたい人にとって、テントサウナに参加すると無理をせず、自然と知り合いができます」とコアメンバーの山口さんはオススメします。

サザンビーとは一味違った清流の中でのテントサウナ

サザンビーとは一味違った清流の中でのテントサウナ

テントサウナをしていたら以前から茅ヶ崎に住む人に「地元の人でもこんな遊び方は知らないよ」と声をかけられたり、取材をしたこの日も朝の散歩をしている人が海に入っている姿を見て「寒くないの?」と声をかけられたりと、サウナの中だけでなく一般の人からも声を掛けられることが多く、人のつながりが広がる種となっていそうです。

テントサウナのきっかけはコロナ禍でもサウナを楽しむ!

コロナ禍前まではスーパー銭湯に行ってサウナを楽しんでいたコアメンバーの山口さん。新型コロナ感染症のまん延が始まった当初、スーパー銭湯が休業となったり、営業していても不特定多数の人がマスクをせずに利用するサウナに漠然とした不安を感じていらっしゃったそう。そんな時に「サザンビーチを水風呂代わりにしたら、さぞ気持ちいいだろう」とふと思い立って、いろいろ調べていくうちにテントサウナを発見。

テントサウナであれば営業時間に左右されず、自分たちの好きな時間にサウナに入ることができ、かつサウナに入るのは限られた人なので、感染リスクもコントロールすることができ、まさにこれだと思ったそうです。

海に飛び込んだ後に外気浴をしている自分をイメージすると、「ザーッと聞こえる波の音、さえずる鳥の声、目の前には青空に交じるうろこ雲が広がり、これは何とぜいたくな大人の遊びなんだ!」とニヤニヤが止まらなかったそうです。

ビーチチェアでの外気浴で、贅沢な大人の時間を過ごす山口さん

ビーチチェアでの外気浴で、贅沢な大人の時間を過ごす山口さん

ただ、どのような頻度で利用するかも見通せない中で、購入には数十万の費用がかかり、その上一人で準備・撤収するにはなかなか手間がかかるという課題がありました。

一人では荷が重いテントサウナをシェアリングで

山口さんはテントサウナのアイディアを、普段リモートワークをしているコワーキングスペース“Cの辺り”のメンバーに相談します。そうしたところ、一人で所有するのではなく複数人でテントサウナを所有し、複数人で使用するシェアオーナー制にして、”Cの辺り“の事業にするアイディアが出てきました。複数人でのシェアオーナー制であれば、一人当たりの購入費用は安くなり、準備・撤収も複数人で行える可能性が高くなる、また、“Cの辺り”の事業とすることでサザンビーチの目の前にテントサウナセットを置くことができ、テントサウナへのハードルがとても低くなります。

2022年5月に、オーナー制テントサウナ“茅ヶ崎C-sauna”は、6人のオーナーにより始まりましたが、約半年でオーナーは16人に増えました。「“楽しい”は、“頑張る”を超える!と言う感じで、オーナー全員が誰に指示されるわけでもなく自発的にイベントを開催したり、ホームページを作ったり楽しくやっているうちに、自然と人が集まってきた感覚です。」元旦には“初日の出テントサウナ”を実施し、初日の出を見に来た人から「これは何?」声を掛けられ、服を着たままサウナ体験をしてもらったりも。

「私たちが独り占めするのではなく、たくさんの人に経験してもらえ、サーフィンやバーベキューと同じように、サザンビーチでのテントサウナが茅ヶ崎の楽しみ方の一つとなったり、一緒にサウナに入った人が仲間として新たにつながったら嬉しい。」と山口さんは語ります。

大勢の注目を集めた初日の出テントサウナ

大勢の注目を集めた初日の出テントサウナ

寒いので身体から湯気が立っています。 先日、サザンビーチに行ったら“茅ヶ崎C-sauna”とは別のテントサウナが立っていました。真剣に遊ぶ大人が多いと言われている茅ヶ崎。このまちでの楽しく暮らすためのツールとしてテントサウナが定着しようとしています。

関連情報

オーナー制テントサウナ 茅ヶ崎C-Sauna

茅ヶ崎・海辺のコワーキング&ライブラリー Cの辺り

8 HOTEL CHIGASAKI

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住所

神奈川県茅ヶ崎市/サザンビーチ茅ヶ崎

茅ヶ崎C-Sauna

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公開日:2023-01-26

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