ごみのないきれいな環境を目指し、町内会・自治会は集積所の維持管理や資源回収、公園・道路の清掃など、地域の美化活動に取り組んでいる。小田急線・読売ランド前駅を中心とした大作自治会では、「環境衛生部」がその役割を担当。生ごみ削減を契機に始まった花壇づくりに注力している。
駅前交番 花壇で彩る
会員1950世帯、西生田1~4丁目の大作自治会。近年は一軒家があった敷地に集合住宅が新しく建つことも多く、町内15地区の委員による環境衛生部がごみ集積所の整理を担う。松島洋部長は10年以上前、廃棄物減量指導員として、生ごみから堆肥を作る「ダンボールコンポスト」の使用を開始。会員向けに講習会も開いた。作った堆肥を活用しようと、駅前交番周辺の花壇づくりに取り組んで8年ほどになる。
「交番の土地を借りて耕すところから始まり、市の助成も得て実現。生ごみを何とか減らしたいということが、結果的に花壇につながった」と松島さん。植え替えは年3回ほどで、昨年11月には葉牡丹を中心に植栽した。「作業後にお茶を飲む時間が情報交換の場になっている」とほほ笑む。
隣接する麻生区の自治会と連携し、駅周辺の落書きを消す活動をしたことも。駅も花壇もきれいに保たれ、安全なまちづくりに結びついている。同自治会の遠藤悟会長は「継続していることが素晴らしい」と、今後に期待を込めた。