茅ヶ崎公園体験学習センター うみかぜテラスで6月15日、「桑の葉料理 天ぷらでお蕎麦を食べよう」が開催されました。約100年前に茅ケ崎駅北側に存在した大工場「純水館茅ヶ崎製糸所」の歴史を紐解くイベントのひとつで、養蚕業に欠かせない桑の葉を使った料理をテーマにした体験学習です。
前半は、茅ヶ崎純水館研究会の名取龍彦さんが講師となり、茅ヶ崎に製糸所が設立された背景や歴史、桑と蚕との関係などを解説。古地図を使った作業やクイズなどを交えながらのワークショップに、参加者たちも楽しそうに挑戦していました。
名取さんは、「桑は茅ヶ崎では身近な植物で、うみかぜテラス周辺にも自生している」と説明。会場を出て、参加者みなさんで桑の木探しも行いました。
後半は、皆さんお待ちかねの「桑の葉料理 」の試食会です。
長年、企業の社員食堂で料理長を務めていた前田照勝さんが、桑の葉の風味を生かした天ぷらのほか、味比べとして紫蘇と荏胡麻の葉の天ぷらを揚げてくれました!
試食した参加者からは「桑の葉は初めてだけれど美味しい」「桑の葉は肉厚で、噛めば噛むほど、味が滲み出てくる」「栄養素がたくさんありそう」などの感想が上がっていました。
続いて、爽やかな抹茶蕎麦やかき揚げの天ぷらなどで、自然の味覚を堪能しました。
講師の名取さんは「今は身近でなくなった桑。この桑で蚕を育て、生糸を作り外国へ輸出することで日本は近代化を進めました。桑を通して日本の歴史を知っていただければ」と話していました。
関連イベント
- 6月29日(土曜日)開催「養蚕と製糸の今昔 映像と実物で学ぶ蚕糸業の世界」
- 7月6日(土曜日)開催「茅ヶ崎純水館と小山房全を語るトークイベント」
- 7月20日(土)講演会 幕末の幕末の志士北澤金平から小山敬三へ/茅ヶ崎ゆかりの人物館・うみかぜテラス共催