地域の店舗を巡ってスタンプを集めよう。江ノ電稲村ヶ崎駅周辺でいま、こんな催しが行われている。コロナ禍により多くのイベントが中止となるなか、「地元の人にとって、日常の楽しみになるような企画を」と地域住民が企画。売り上げ減少に苦しむ商店や飲食店の応援にもつなげたい考えだ。
稲村ケ崎駅周辺の24店舗が参加
「稲村ヶ崎駅周辺コレクトスタンプ」と題したこの企画は、同駅周辺の24店舗が参加し、9月19日にスタートした。参加店で買い物をするとスタンプがもらえ、48マス(8×6マス)全てを埋めると、オリジナルトートバッグや保冷バッグ、台ふきんがもらえるというものだ。
バッグのデザインは七里ガ浜の画家・亀山和明さんが手がけ、台ふきんにはサーフボードなどがあしらわれている。
『楽しみ』として考案
企画を発案したのは、稲村ヶ崎駅の目の前にある老舗スーパーの跡地を活用したレンタル&コミュニティスペース「IMAICHI」を運営する河井めぐみさん。
コロナ禍で迎えた今年の夏は、地域の人が楽しみにしている八雲神社の例大祭は神輿渡御も行われず、普段は通りをにぎわせる観光客の姿もほとんどなかった。「まるでゴーストタウンのような状態」だったという。
「何か1つでも『楽しみ』がほしい」という地元の人の声を聞いた河井さんは一念発起。商店などを巻き込んだスタンプラリーを考案した。
稲村ガ崎には商店街組織がないため、「1つひとつの店に直接声をかけた」という河井さん。「昔からよく知っているなじみの店だけでなく、初めてお話した店の方も快く協力してくれたことがうれしかった」と話す。
参加店は
参加店を「生活・食品」「飲食」「雑貨etc」の3ジャンルに色分けするなど、買い物する店に偏りが出にくいような工夫もした。「スタンプ集めが初めての店に入るきっかけになればうれしい。好評なら、今後も続けたい」と話す。
開催期間は12月30日(水)まで。参加店などの詳細は、各店に貼られたチラシ、またはIMAICHI【電話】0467・40・4865へ。