公益財団法人川崎市市民自治財団の創立40周年記念講演会が2月21日、市総合自治会館(中原区)で行われ、登戸中央町会とかりがね台自治会(西生田)から2人が講演した。市内町会関係者ら約90人を前に、多摩区の地域連携や課題について他区へ発信した。
登戸中央町会は自主防災組織担当部長の三平雅美さんが講話。「垣根を越えた自助・共助」と題し、隣接する登戸東本町会、登戸新川町会との合同防災訓練について説明した。「商店街も含め、連携を継続することでコミュニティの強化につなげていく」と三平さん。町会未加入者の関わりについて質問が出ると、「マンションから訓練に参加があるなど、少しは効果があったように感じる」と手応えを語った。
かりがね台自治会は本多武夫会長が登壇し、3年前に取り組んだ地域包括ケアシステムモデル地区としての活動を報告。取り組みの結果として、坂の多い地域にベンチが設置されたこと、交流の場を企画する「井戸端の会」が立ち上がったことを紹介した。本多会長は「継続的に続けられる体制が必要。全て自治会でやるのではなく、いろいろな主体が取り組むことも大事」と話していた。