登山シーズンを控え、山北町観光協会は4月29日(火・祝)、大野山山頂で山開きを、5月18日(日)には西丹沢ビジターセンター前駐車場で西丹沢山開きを行う。地域の観光資源を広くPRしようと、町は今年に入り、山北駅改札を出て左手に、登山者を迎える大野山山頂や酒水の滝を紹介した看板を新設。多くのハイカー人が訪れる時季を地域活性につなげたい考えだ。
恒例となった大野山の山開きは、午前11時から安全祈願祭が執り行われるほか、地元の物産品販売やキッチンカー、露店が出店し賑わいをみせる。コーラス団体などによるステージイベントや、先着1000人への牛乳と、先着200人への安全登山木札を無料配布、記念バッジの販売も予定している。雨天の場合は神事安全祈願のみ実施。山北町観光協会の佐藤孝行事務局長は「事故なく多くの方に山を楽しんでもらいたい」と安全への願いを込める。

山頂で行われた安全祈願祭(昨年の様子)
大野山は標高723・1メートル。家族連れを中心に気軽に楽しめる約4時間のハイキングコースとして親しまれている。山頂から望む富士山は「関東の富士見百景」にも選ばれている。
佐藤事務局長は、山開きには例年約2000人の来場があるといい、「山頂から丹沢山塊、丹沢湖、相模湾など、360度の大パノラマが楽しめる壮大な景色が一番の見どころ。また、山北駅側と谷峨駅側。行きと帰りで異なるルートを楽しめるので、楽しく安全に多くの人に登山を堪能していただきたい」と紹介する。
大野山と並び、登山者から人気の高い西丹沢山開きは5月18日(日)、西丹沢ビジターセンター前駐車場で開催される。時間は午前8時から。山開き記念バッジの販売を今年も実施。5月中旬からは、美しいシロヤシオツツジなどが見頃となる。