家事・育児・仕事・地域活動を楽しんでいる4人のママに、茅ヶ崎での子育てについてお聞きしました。子育て真っ盛りの「ママ目線」での、茅ヶ崎暮らしとは? さぁ、ママたちの本音トークをのぞいてみましょう!
【 参加ママ 】(写真左から・文中敬称略)情報は2021年3月現在
◆小林聡美さん (市内出身/女の子(4歳)のママ)
◆小野寺絵美さん(青森出身/男の子(2歳)のママ)
◆畠山侑加さん (大阪出身/女の子(高校1年生)と男の子(小学4年生)のママ)
◆吉田裕美子さん(市内出身/女の子(2歳)のママ)
簡単な自己紹介を。まずは座談会の会場として、アトリエを貸して下さった侑加さんからどうぞ。
侑加 わたしは「ポーセラーツ」といって、白磁器に転写紙や絵具などをほどこしてオリジナル食器を制作できるサロン『RICH MOND』を8年前から主宰しています。
もともとは大阪出身ですが、18歳でサーフィンにはまって、22歳でオーストラリアへ移住しました。帰国後は、埼玉に住んで、表参道のネイルサロンで働いていましたが、やっぱり「海の近くに住みたいな」と思って、土地勘がないまま東海道線に乗り込みました。地図を広げていたら、隣に乗っていたおばちゃんに、「住むなら茅ヶ崎が良いんじゃない?茅ヶ崎なら若い子も多いし、鎌倉とかに比べて税金も安いわよ」っておすすめされたんです。それならと思って、「茅ケ崎駅」で降りたら、たまたまお友達に会って。その友達も「茅ヶ崎、最高!」って言っていて。見知らぬおばちゃんや友人の言葉に後押しされて、その日のうちに茅ヶ崎への移住を決めました。
裕美子 わたしは高校卒業まで、市内北部にある実家で過ごして、大学を卒業した後は、都内で特殊メイクの仕事をし、茅ヶ崎では時折子どもの絵画教室をしていました。都内で住んでいた街は、昔ながらの商店街もあって生活も便利だっだのですが、やっぱり自然がいっぱいある街がいいなと思って、茅ヶ崎に戻ってきました。
聡美 わたしも実家が市内なんですが、茅ヶ崎が好き過ぎて出たくなくて、一人暮らしも市内赤松町で経験しました。主人も茅ヶ崎出身なんです。よく茅ヶ崎に移住された方から「いい街だよね」って褒めてもらえることが多くて、地元出身の私としては「えっへん」と誇らしい気持ちでいっぱいです。
絵美 わたしも侑加さんと一緒で、サーフィンが目的で、9年前に茅ヶ崎に移住してきました。藤沢や横浜市の海側も北部も転々としてきましたが、茅ヶ崎が一番気に入っていています。つい先日、「茅ヶ崎を終の住処にしよう」と思って、住宅を購入したばかりです。
茅ヶ崎での子育てについて教えてください。
侑加 茅ヶ崎の人はフレンドリーな人が多くて、お友達になりやすいから、ママづきあいもラフですね。それぞれ個々の考えを尊重してくれるし、いざ集まるとなったら、ネチネチすることなく、「さらっ」と集まれる。以前、住んでいた街では、幼稚園ママたちが、朝からお化粧してハイヒール履いて、ランチ会して、その後それぞれの自宅に遊びに行ったりしていて。
一同 え~!それは、いろんな意味で恐怖!
侑加 息子が2歳、上のお姉ちゃんが小3年くらいの時は、仕事に行く前に朝30分、海で遊んでいました。海の帰りは、「もっと遊んでいたい」「ママと離れたくない」って自転車の上で大泣きしていたけれど、どれだけ泣いてもなり振り構わず、保育園までのラチエン通りを走り抜けていました(笑) 今思えば、自分のリセットにもなったし、子どもにとっても良かった。泣いていたことは全然覚えていなくて、「海、楽しかったよね」って、良い思い出話になっています。
一同 朝の海に行ってから出勤って、理想すぎる〜!そんな余裕ない~!
侑加 朝から晩まで分刻みで仕事や子育てしていると、行き詰まったりしますよね。でも、当時は、上のお姉ちゃんが助けてくれた。週末に「ママ、私が(弟を)見ててあげるから、今のうちに海に行っておいでよ」と言ってくれたり。よく見てくれているなって・・・。子どもたちも、ある程度年齢いくと、『ママは海に行くとハッピーになる』って分かるみたいで。『朝からママを海に行かせる → 帰ってきてルンルン、お昼ご飯もルンルン → アイス食べて良いよ→ラッキー』って良い循環になっています。だから、私は全力で働いて、全力で遊んで、自分の好きなことをするという、「自由な子育て」のスタイルです。
裕美子 お母さんのリセット方法を、子どもたちが分かってくれるってすごくいいですね。
侑加 こんな環境は埼玉にはなかったので、茅ヶ崎に移住して、すごく良かったと思います。
聡美 インターネットを見ると、「妊婦や子連れは、意地悪されることもある」って知ってビクビクしていたけれど、茅ヶ崎で嫌な思いをしたことは一度もないです。逆に子連れだから、優してもらうことが多くて。エレベータでボタンを押して待ってくれてくれたり、階段でベビーカーを担いでくれたり。
絵美 分かる!わたしも、妊娠中や息子が赤ちゃんの時、周囲がとても優しくてありがたかったです。「今までこんなに他人から親切してもらったことない!」って思った。
聡美 優しくしてもらった分、わたしも困っている人がいたら、優しくしようとか、街中で泣いている子がいたらすぐ渡せるようにアンパンマンのシールを持ち歩いています。まだあげる機会がないけれど、いつか電車の中とかでギャン泣きしている子どもにもあげられたら良いなと。きっと、ママも肩身が狭い思いをしているだろうから、少しでも気持ちが楽になってほしい。
「茅ヶ崎での子育てをもっと良く」
裕美子さんと聡美さんは、茅ヶ崎市内で子育てサロンを主宰されているんですよね?
裕美子 そうなんです。出産を経て、「茅ヶ崎での子育てをもっと良くしていきたい」と思って、2018年に聡美さんと一緒に子育てサロン「HYGGE(ヒュッゲ)」を発足しました。今まで、工作や音楽ライブ、推し絵本の会、運動会などの活動を行ってきたのですが、昨年10月に「お母さんと子どもが行きやすい場所」を可視化できたらと思って、「茅ヶ崎mamamap」を制作しました。マップと連動するブログも立ち上げて、市内の子ども食堂や遊び場、買い物など、子連れでのお出かけに役立つ情報を「ママ目線」でまとめています。実際に行って体験してみて、食レポみたいな感じで、それぞれの良いところや悪かったところも含めて素直にレポートしています。
裕美子 茅ヶ崎では、妊娠期や出産時に『子育てガイドブック愛』は配布されますが、分厚くて読み込めないんですよね。ネットでも、いろいろな子育て情報は出てくるけれど、単純化して一つにまとめた方が分かりやすいんじゃないかと思ったんです。前回のマップは「こども食堂Ver.」でしたが、今は「公園Ver.」を作ろうと準備をしています。市内には200カ所くらいの公園があるので、なかなか大変ですが。
侑加 子どもが2年生ぐらいの頃に、鉄棒のある公園を探したんですけれど。この辺りには全然なくて、困った記憶があります。だから、そういう公園MAPがあったら良いですね。
絵美 茅ヶ崎はトイレがある公園が少ないから、トイレの有無とかが書いてあったら、ママは助かりますよね。
子連れに優しい茅ヶ崎
茅ヶ崎のお店での子連れ対応とかはどうですか?
裕美子 茅ヶ崎のお店も最近、「子連れでも行きやすいように」ということを意識しているお店が増えているのかなと感じています。小さい子どもって、何をしでかすか、分からないじゃないですか。「帰る!食べない!」とか平気で言いますよね。先日も娘が「まずい!」っていう響きが面白くなってしまったみたいで、連呼してしまったことがあるんです。気まずくて、「美味しいってことだよね」「何かまずいことがあったことだよね」って慌ててフォローしたんですが、そんなシーンでも、茅ヶ崎ではアットホームな雰囲気になる店が多いように感じます。逆に、周りが助けてくれたり。フォローしてくれる人が多い。都内ではそうもいかず、気まずくて早々に店を出ることになったりする。だからこそ、もっと茅ヶ崎の「子ども連れに対応しているお店」を可視化できたら良いなと思っています。
裕美子 子育てサロンの参加者は、ほとんど「移住組」なんです。移住してきたママたちに「茅ヶ崎での子育て楽しいよ」って思ってもらえるために、いろいろやっていきたいねって聡美さんと話していたところなんです。
聡美 実際、私たちが茅ヶ崎での子育てが楽しくて仕方がないので、もっと同じように感じるママが増えてくれればいいな。
茅ヶ崎は「産後ケア」が足りない?!
絵美 みなさん、「産後」ってどうでしたか?わたしは産後、頼れる家族が近くにいなかったので、すごく大変でした。息子は小さく生まれたので、授乳がうまくいかなくて、民間の助産師さんに自宅に出張してもらって、自費で「おっぱいマッサージ」をしてもらったり、市の保健師さんによる自宅訪問を何度もお願いしていました。少し大きくなって車に乗せられるようになったら、芹沢の「齊藤助産院」さんに行って、1階で息子を見てもらっている間に、2階で鍼灸マッサージを受けたりして。
裕美子 私も、実家の父には全然頼れなくて。自覚はなかったけれど、「産後うつ」みたいな感じになって、すごく辛い時期があった。出産後は、授乳もあってげっそり痩せました。そんな時、聡美さんが子育て支援センターの存在や、「ここで洋服がタダでもらえるよ」といった子育て情報を教えてくれて。聡美さんが居なかったら、地元の情報が入ってこなかったので、本当に助かったし、その時に生まれたママ友のつながりは今でも続いています。
聡美 わたしの場合、いざというときは自分の両親や義理の両親や昔からの友人も茅ヶ崎に住んでいるので助かっていたけれど、地元でないママは大変ですよね。
裕美子 うちの子はとにかく寝ない子で、寝不足で身体も辛くて、気持ちも滅入ってしまうので、ラスカの上階にあるクッションが引いているコーナーによく行っていました。支援センターが閉まった後、夜7時~9時ぐらいまでいると、同じようなお母さんが何人か来るんですよ。そこで仲良くなったママもいて、「じゃあ、いつでも会える居場所を作れないか」と思ったのがきっかけで、子育てサロンを作ることになったんです。それが娘が生後3ヶ月のことです。
コミセンに施設利用を相談したら、団体登録が必要だと言われて、サロンを主宰することになりました。サロンでは、私たちママが子どもが小さかった時に「欲しかったこと・望んでいたこと」に取り組んでいます。絵本の会とか防災のこととかも、「私たちが知りたいから」という理由で、その分野に詳しい方をゲストにひっぱってきている感じです。
絵美 生後3カ月で子育てサロンをつくるなんて、パワフルすぎる!私は自分のことでいっぱいいっぱい&ヘロヘロでしたよ!
裕美子 立ち上げの前夜、「よかったら来てください」とSNSで呼びかけたら、10組以上来てくれてびっくりしました。一般的に「サークル」は登録制ですが、「サロン」は行っても行かなくても良い自由なスタイル。何時に行っても良いし、会費も無いので、気軽なんです。部屋だけは押さえているから、フラっと寄ってお喋りしたり、ご飯食べたい人だけどうぞって。「この指、と〜まれって」。和室の部屋を借りて、赤ちゃんたちが自由にハイハイしていてすごく楽しそうでした。
2021年4月に「改正母子保健法」が施行されることに伴い、産後ケア事業が法制化され、事業の実施は市町村の努力義務になりました。こうした中、茅ヶ崎市も2021年度から「産後ケア」事業に新たに取り組むことが決まっています。病院や診療所・助産院への「通所型」サービスや、助産師等が自宅を訪問して保健指導やケアを受けられる「居宅訪問型」サービスが受けられるようになります。ママの身体的ケアや保健・栄養指導をはじめ、心理的ケア、乳房ケア、育児における具体的な手技の指導などが予定されています。
【RICH MOND】
侑加さんが主宰するポーセラーツ教室のコンセプトは「大人可愛い」。海を感じるデザインで、テーブル食器や小物入れを制作しています。お教室では陶磁器に専用の転写紙を貼り付けて楽しむことができるレッスンを開講中。
https://www.instagram.com/rich.mond.yuka/
▼続くママ座談会【その2】では、『コロナ禍の子育て』と『茅ヶ崎のママの防災』について紹介しています。