子どもたちが使わなくなったランドセルをアフリカに寄付する活動をしているNPO法人CHIGASAKIランドセルプロジェクト。矢畑にある大規模マンション(ライオンズ茅ヶ崎ザ・アイランズ)の自治会がこの取組みに賛同し、ランドセルの寄付受付に協力した様子をレポートします。
【9月7日更新:8月27日(日)に行われた寄付の様子を追加】
8月27日(日)に開催されたアイランズマルシェで使わなくなったランドセルの寄付の受付が行われました。茅ヶ崎市内全域に寄付を広く呼び掛けたところ、萩園、南湖、浜竹や堤などから大勢の方が訪れ、この日だけで95個ものランドセルが寄付されたそうです。
このプロジェクトに協力したアイランズ自治会長の吉原さんは「今回たくさんの寄付をいただきましたが、特に中高生が直接届けてくれたことがとても嬉しかったです。捨てるに捨てきれない思い出の詰まったランドセルが誰かの役に立つと喜んで寄付してくれて、逆に私たちにお礼を言われる場面もありました。寄付した人も、寄付された人も喜べる素敵な企画なので、これからも定期的に続けていきたいです」
- ランドセルプロジェクトの詳細はCHIGASAKIランドセルプロジェクト
- 寄付の受付を行う場合はアイランズ自治会InstagramとアイランズマルシェFacebookでお知らせ
8月27日(日)の様子
以下は2023年6月25日に行われたランドセルの寄付受付のレポートです。
子どもが使わなくなったランドセルをアフリカに寄付する活動をしているNPO法人CHIGASAKIランドセルプロジェクト。矢畑にある大規模マンション(ライオンズ茅ヶ崎ザ・アイランズ)の自治会がこの取組みに賛同し、ランドセルの寄付受付が6月25日(日)に行われました。
使わなくなったランドセル。あなたはどうしていますか
小学校入学の準備のためにランドセルを購入しようとする活動、通称『ラン活』。子どもや孫の入学に喜びと期待を込めてランドセル選びをされた方も多いに違いありません。
では、使わなくなったランドセルのことを考えてみたことはありますか。
おじいちゃんおばあちゃんに買ってもらったランドセル、6年間ずっと使い続けたランドセル…大半は小学校の卒業とともにその役目を終えることになるのでしょうが、思い出が詰まったランドセルを処分出来ずにずっと自宅で保管し続けている方も少なくないと聞きます。
思い出が詰まったランドセル。捨てずに寄付して使い続けてもらいたい
「茅ヶ崎には使わなくなったランドセルを集めてアフリカの子どもたちに寄付をしているCHIGASAKIランドセルプロジェクトというNPO法人があることを知りました。アイランズが竣工してから12年、入居時はまだ小さかった子も小学校を卒業するタイミング。毎年、卒業生が多くいるアイランズだからこそ協力できるのではないかと思いました」と話すのはアイランズ自治会長の吉原 雄さん。
CHIGASAKIランドセルプロジェクトの活動に賛同したアイランズ自治会はアイランズの居住者に使わなくなったランドセルの寄付を呼び掛けることに。すると、受付当日には12個ものランドセルが持ち込まれました。いずれも年季の入ったランドセルですが、とてもきれいな状態を保っており、どれも大切に使われていたことが分かるものばかり。
ランドセルを持ち込んだ中学1年生の女の子は「学校指定のランドセルを小学2年生からずっと使っていました。思い入れもあったので捨てることが出来ず、誰かに使ってもらえないかなと思っていました。名残り惜しいけど、寄付できてよかった」。
「もう高校生になった子どもが使っていた」というランドセルを寄付する方も。「捨てることが出来ずに、何となく残していて…。『他の人が使ってくれるなら嬉しいね」』と子どもも快く寄付に賛成してくれました」
この活動を取材していて、ふと自分が使っていたランドセルの行方が気になり、実家に連絡してみることに。記者は小学2年生の頃にはランドセルを“卒業”しており、そのランドセルは7歳離れた弟が大切に使っていたとのこと。さすがにその後は使われなかったようですが、「誰かに引き継げるくらい大切に使いなさい」とランドセルを使っている小学1年生の息子にこの日の取材の様子を伝えた記者でした。
アイランズマルシェでもランドセルの寄付を受け付けていきたい
アイランズの敷地内で毎月開催されているアイランズマルシェ。このマルシェを活用して「アイランズ居住者以外からも使わなくなったランドセルの寄付ができる機会をこれからも確保していきたい」と吉原さん。
マルシェの詳細はアイランズマルシェ(Facebook)又はアイランズ自治会(Instagram)から。
補記
取材した日はアップサイクルアート教室も同時開催されていました。着られなくなった洋服で「てるてる坊主」をつくり、子どもたちがSDGsを学んでいました。