横浜市戸塚区、国道１号線沿いにある「クラシック・コミュニティ横浜」は、介護付有料老人ホームを併設したサービス付き高齢者向け住宅。入居者のレクリエーションの一つとして、昨年秋から「ボッチャ」を取り入れ、近隣施設や地域団体との交流を始めています。
そもそもボッチャとは？ ボッチャを通じたクラシック・コミュニティ横浜の地域交流とは？ その取り組みを取材しました。
＜目次＞
◎ボッチャとは？
◎近隣施設の企画で始まった「ボッチャ」交流
◎目指すは大会出場！ゆるくも挑戦は続く
パラリンピック正式種目のスポーツ「ボッチャ」とは
ボッチャボール
ボッチャは、年齢や性別、障害の有無に関わらず、すべての人が一緒に競い合えるスポーツ。ヨーロッパで生まれ、パラリンピックの正式種目に採用されています（一般社団法人日本ボッチャ協会の解説ページより）。
競技は、個人またはペア、チーム（３人）で行うことができ、手のひらサイズで少し重みのある３色のボッチャボールを使います。ジャックボール（目標球）と呼ばれる白いボールに対し、赤と青のボール各６球を投げたり転がしたり、他のボールに当てたりしながら、いかに近づけるかを競います。
近隣施設の企画で始まった「ボッチャ」交流
ボッチャを通じた交流は、クラシック・コミュニティ横浜と同じ町内にある南戸塚地域ケアプラザで生活支援コーディネーターを務める前田由紀さんの声がけから始まりました。
インタビューに答える前田さん
南戸塚地域ケアプラザの事業の一つである、認知症対応型のデイサービス「和草（にこぐさ）※」を地域の方にも知ってもらう取り組みとして、ボッチャを通じた地域交流を企画し、近隣施設に声をかけていきました。
クラシック・コミュニティ横浜（以降、クラコミ）支配人の田山隆之さんは、「入居者の方も楽しめるスポーツで地域交流ができるならぜひ」と快諾。2023年11月の声かけから、翌月には希望者を募り、ボッチャに詳しい戸塚区スポーツ推進委員連絡協議会の協力も得て、指導を受けながらボッチャの練習を行いました。そして2024年1月、南戸塚地域ケアプラザを会場に、３つの団体が集まる「ボッチャ交流会」が初めて開催されました。
会場となった南戸塚地域ケアプラザ ※和草の事業は2024年3月末で終了
誰でも参加できるボッチャだからこそ実現できた交流会
1月15日、南戸塚地域ケアプラザ（以降、ケアプラ）で開催されたボッチャ交流会には、クラコミから９人、戸塚町にある「戸塚障害者地域活動ホームしもごう」から12人ほど、ケアプラからは和草の利用者３人が参加しました。
多くの参加者で賑わった
今回は初めての方も体験しやすいように、競技者の立ち位置やジャックボールの無効ゾーンなど、難しいゾーニングを省いたローカルルールを設定。ケアプラの多目的ホールで出来る範囲で、通常のコートサイズ（縦12.5m×横6m）より小さめのコートを３面作りました。
簡易コートで誰でも参加しやすく
まずは練習試合から始め、その後３人ずつ６チームを作り、疲れたら交代するなどして、一人１回はボールを投げられるように工夫して試合を行いました。前田さんは「普段は表情が硬い方が、見学者から『うまい！』と褒められたりするうちに、ニコッと笑ってくださったり、初めは勢い余ってボールがコート外に出てしまった若い参加者の方も、次第に力加減を理解して投げられるようになったり、言葉ではなく気持ちと気持ちで伝わるようなコミュニケーションが、ボッチャというスポーツを通してできた気がします」と振り返ります。
歩行器を使う方の参加も
大会出場に向け、ゆるくも挑戦は続く
ボッチャ交流会を終え、クラコミのボッチャメンバーの次なる目標は３月３日、戸塚スポーツセンターで開催される「第１回戸塚区ボッチャ交流大会」への出場です。戸塚区さわやかスポーツ普及委員会が主催する大会で、クラコミがボッチャを始めるにあたりアドバイスを受けた縁で、さらなる地域のつながりが生まれました。支配人の田山さんは「せっかく取り組むなら、何か目標を持って臨む方が楽しんでいただけるかなと考えました。とはいえ皆さんの負担にはならないよう無理はせず、大会出場に向けて月１、２回の練習を予定しています」と話しています。地域との交流を図りながら、入居者に楽しみを提供するため、クラコミの挑戦は続いていきます。
クラシック・コミュニティ横浜では資料請求、介護相談や見学を随時受付中。入居などを検討中の方は下記の手順で。
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クラコミの地域交流活動
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