秦野市では、2月上旬から4月下旬まで多種多様な約10,000本の桜が咲き誇ります。美しい桜のリレーは春だけではなく、十月桜や冬桜といった種類も秋から冬にかけて見頃を迎え、ほぼ1年を通して楽しむことができる「桜のまち」です。
ここでは、秦野市で見られる主な桜と見頃の時期をご紹介します。
■2月
河津桜
秦野市での桜リレーのトップバッターは河津桜。秦野市では2月上旬頃から咲く早咲きの桜で、原木が静岡県河津町で見つかったことから、河津桜と名付けられました。
- 鑑賞スポット:桜ともみじのワクワク広場・県立秦野戸川公園
■3月
おかめ桜
3月上旬から咲き始めるおかめ桜は淡い紅色の一重咲きで、花が下を向いているのが特徴。樹高はそれほど大きくならず、近くで花を観賞することができます。
- 観賞スポット:平和橋
春めき桜
2000年に品種登録された南足柄生まれの桜で、「卒業生を送る桜」としても愛されています。3月上旬頃に開花を迎え、ぼんぼりのようにまとまって咲く姿が特徴的です。
- 観賞スポット:秦野市寺山(中丸沢の川沿い)
玉縄桜
3月中旬頃に咲くのが玉縄桜。鎌倉市の県立フラワーセンター大船植物園で生まれた桜で、かつてセンターの近くにあったという玉縄城にちなんで名づけられました。ソメイヨシノがベースで、ソメイヨシノよりやや濃いピンクの花を咲かせます。
- 観賞スポット:桜ともみじのワクワク広場・田原ふるさと公園
淡墨桜(うすずみざくら)
日本三大桜の一つ「淡墨桜」。蕾は薄いピンク、満開時は白、散りぎわは淡い墨色になることからこの名前がついています。秦野にあるのは岐阜県根尾谷にある淡墨桜の子孫の樹です。菜の花とのコラボレーションは必見。
- 観賞スポット:秦野市蓑毛の猪股義晴さん宅
- 毎年大好評の定点観測
ヨウコウ桜
日本原産の交雑種の桜で、花は鮮やかな紅紫色で一重咲き。大輪の花を下向きに咲かせるのが特徴です。
- 観賞スポット:桜ともみじのワクワク広場
■4月
ソメイヨシノ
300種以上ある日本の桜の中でも代表的な「ヨメイヨシノ」は、江戸時代後期に開発され、その後日本全国に広まったと言われています。今では桜の開花・満開を判断する「標本木」とされている桜です。市内でもソメイヨシノの絶景スポットは数えきれないほどあります。
- 観賞スポット:秦野市カルチャーパーク・はだの桜みち・今泉名水桜公園・震生湖・弘法山公園ほか
- チェック:“品種別”絶景&穴場スポット
思川桜(おもいがわざくら)
ソメイヨシノが満開を迎えたあとを追うように咲くのが思川桜です。紅色を帯びた花が特徴で、10枚の花弁をつける華やかな品種。栃木県小山市にある「小山修道院」で、『十月桜』からの突然変異で生まれたそうです。
- 観賞スポット:大根川沿い
しだれ桜
しだれ桜と言っても様々な種類がありますが、秦野市には3月下旬頃から咲き始め、4月上旬に見頃を迎えます。丹沢の麓を流れる水無川沿いから白泉寺を目指す“しだれ桜ロード”では、八重咲きの種類から「エドヒガンベニシダレ」と呼ばれる濃いピンクのしだれ桜まで楽しめます。
- 観賞スポット:しだれ桜ロード(水無川沿い~白泉寺)・蛇久保川(大根桜橋近く遊歩道)
八重桜
八重咲きに花を付ける「八重桜」。秦野市では古くから千村地区で食用八重桜の生産が行われており、全国屈指の生産量を誇ります。
- 観賞スポット:頭高山・県立秦野戸川公園
鬱金桜(うこんざくら)
4月中旬に淡い黄緑色の花を咲かせる「鬱金桜」。気品漂う黄金色の花を咲かせることから「金運の桜」とも言われています。
- 観賞スポット:白笹稲荷神社
御衣黄桜(ぎょいこうざくら)
4月中旬に花を咲かせる「御衣黄桜」。花弁が赤くなり、緑色の花を咲かせる希少な桜として知られています。
- 観賞スポット:白笹稲荷神社
■10月
十月桜
十月桜は4月頃と10~12月頃に咲く品種で、淡い紅色から白色の八重咲きの花をつけます。
- 観賞スポット:今泉名水桜公園・秦野市寺山
冬桜
春と秋~冬の2回開花する冬桜。花は一重で咲き始めは薄いピンク、後に白色になります。今泉名水桜公園で見ることができます。
- 観賞スポット:今泉名水桜公園
実はさまざまな桜が植えられている今泉名水桜公園。秦野駅南口から徒歩で約5分のアクセスしやすいスポットです。
- 3月中旬 寒桜・寒緋桜
- 3月下旬 修善寺寒桜・江戸彼岸
- 4月上旬 ソメイヨシノ・大島桜・小彼岸・紅枝垂、山桜、一葉
- 4月中旬 大山桜・鬱金(ウコン)・天の川・松月
- 4月中旬~5月 上溝桜
- 4月下旬 駿河台匂
- 10月 十月桜(年2回開花、最盛期は4月上旬)・冬桜
などを見ることができます。