昭和30年に当時の「松田町」と「寄村」が合併、現在の松田町に
記念の芋焼酎で、町を〝売り込む!〟
松田町と寄村(やどりきむら)が合併し、70周年。町はこの節目の年を、町の礎を築いてきた先輩たちの努力や功績を見つめ直し、町への愛着や誇りを育くむ機会とすべく、各種記念事業を企画し、盛り上げることとしています。
その一つが地元の農産物を活用した「芋焼酎」の製造。目指すは町の新名物です!!
「来てね、飲んでね、待ってるよー!!」
南北に長い地形が特徴の松田町。南部はいわゆる市街地で、JR御殿場線松田駅や小田急線新松田駅といった鉄道駅が存在。新松田駅周辺は今後再開発されていく予定です。
一方、北部は西丹沢山系の山々に代表される自然豊かな場所。都心からほど近い神奈川にいながらにして味わえる「最上級の癒しの空間」が待っています。
芋を栽培しているのは、このど真ん中にある寄地区。昼夜の寒暖差が大きく、日当たりや水はけがよい傾斜地で、さつまいもの生育にぴったり。
昔から美味しいさつまいもが収穫されてきました。今回、焼酎に使用するのは糖度の高い紅はるかをチョイスしました。
松田の寄(やどりき)は話題がいっぱい
町はこの焼酎を通して、寄地区、そして松田町の認知度が上がることを目指しています。ドッグラン、渓流釣り、ハイキング、人工芝グラウンド、ロウバイまつり…、寄地域を語る要素はいっぱいありますが、まだまだ知名度が足りないというのが本音です。移住や二拠点生活にもぴったりな「ちょうどいい田舎」、子育てや移住に関する町の支援制度も充実しています。だからこそ、知ってもらいたい、来てもらいたいという思いが強いのです。そして、この合併70周年という節目はPRに絶好の機会というわけです。
長年、寄地区で暮らす長谷川和明さんは「まず、環境が最高。それに加えて人がいいんだよなぁ、ここは」と語ります。
単発でなく「長く愛される品」に
スタートは合併記念品ですが、町は今後、町を代表する特産品となることを目指しています。松田町に限った話ではありませんが、人口減少や地域経済の衰退といった現状を打破するには、「新たな挑戦による新たな特徴づけ」が欠かせません。小田急とJRの駅がある、東名高速道路が近い、ハイキングや日本最大級のロウバイ園で有名。これに加えてもっともっと特徴を作りたいのです。
この焼酎によって寄地区の農業が盛り上がり、生産が維持されていけば、この地域の元気につながるはずです。商工振興会、商工青年会、生産者、飲食店組合のメンバーらが実行委員会を組織し頭をひねります。
記念芋焼酎、「710(ナナイチマル)」と命名
大切に育てられた芋は、長野県飯田市の喜久水酒造に持ち込まれ、焼酎づくりに適した黒麹で仕込んでいきます。2024年度はおよそ1800本が生産される予定。
ストレートにロックに水割り、お湯割り…、いろいろな飲み方で楽しんでほしいと思っています。記念商品をつくる会の井上和保会長は「松田といったら、芋焼酎があるよね。そう言ってもらえるような商品に仕上がっているので、ぜひ手にして頂きたい」と話しています。
ちなみに商品名の「710(ナナイチマル)」は松田と寄をつなぐ県道の番号からとりました。「ツナガル」は合併70周年のテーマでもあります。これは、この町を未来へツナグ、そんなたくさんの思いが詰まった芋焼酎です。
芋焼酎「710(ナナイチマル)」が買えるお店
本格芋焼酎710(ナナイチマル)
希望小売価格 ¥1782(税込)
内容量 720ml
製造元 喜久水酒造株式会社 (長野県飯田市鼎切石4293番地)
販売元 株式会社杉山(神奈川県足柄上郡松田町松田惣領1135番地2)
原料 紅はるか(松田町寄産)
度数 25%
販売店
片岡酒店 松田町松田惣領1934 ☎0465・82・2530
島村酒店 松田町松田惣領1774 ☎0465・82・0013
中沢屋 松田町松田惣領1259 ☎0465・82・0029
丸愛酒店 松田町松田惣領1230-1 ☎0465・82・1381
ワイン&フーズヨコヤマ 松田町寄470-1 ☎0465・83・1515