サザンオールスターズの茅ヶ崎ライブが開催され、「サザンの聖地」としてお馴染みの茅ヶ崎公園野球場。その北側にある「茅ヶ崎公園体験学習センターうみかぜテラス」を知っていますか??設立6年ほどの新しい施設で、「何となくそんな建物があることは知っているけれど、どんな施設かは知らない」という人も多いのでは?
2024年からは市直営から民間運営に切り替わったとのことで、リニューアルしたうみかぜテラスを前編・後編にわたって潜入レポートします!
茅ヶ崎公園体験学習センターうみかぜテラスとは?
旧海岸青少年会館と福祉会館の機能を継承し、青少年健全育成や多様な福祉活動を支援するとともに、あらゆる世代が出会い、学び、楽しみ、交流をする憩いの場として2019年に設置されました。施設では、集会室をはじめ、多目的室や和室、美術工作室、調理室などのコンセプト別の貸室をはじめ、多くの方の居場所となるフリースペースをご用意しています。2024年4月1日から、地域情報紙を発行する㈱タウンニュース社が指定管理者として、施設を管理運営しています。
ふらりと立ち寄れる「みんなの居場所」に
今回、館内を案内してくれたのは、センター長の金谷広志さん。4月からの新しいコンセプト『みんなのうみかぜテラス』のもと、スタッフが一丸となってさまざまなことに挑戦しているそうです。
「開館から6年目を迎えたうみかぜテラスですが、海岸地区にお住いの皆さんの利用率は高いものの、市内全体で見れば、認知度や利用率は決して高いとは言えません。そのため、バラエティに富んだ主催イベントを開催したり、SNSでの発信、登録団体の紹介などを通じて、認知度を上げることに力を注いでいます」と金谷センター長は語ります。
「また、大きな柱のひとつである貸館事業では、施設内の貸部屋を利用する目的でなくても、市民・地域の皆さんが散歩や買い物の途中にふらりと立ち寄れる雰囲気づくりを大切にしています。指定管理制度の導入により、施設運営が民間へと移行した訳ですから、タウンニュースならではのサービス向上に努めていきたいと考えています」
各メディアでの情報発信など…利用者ファーストでサービス拡充!
中でも「利用者ファースト」をモットーに、あらゆる利用者の立場に立ったサービスの提供に努めているとか。
「例えば、ダンスやバレエのレッスンに適した鏡張りの部屋があるのですが、以前は会議室のように長机と椅子が常設されていたため、ダンスサークルなどの講師の方が毎回、椅子と机を片付けたり、元の配置に戻す必要がありました。労力や利用時間の面でも負担になっていた状況を受け、机や椅子を撤去してフリーな状態にしたところ、利用者さんから大好評で、利用率も約2倍に伸びました。今後も窓口に寄せられたご要望やご意見は、市役所と協議の上、可能な限り実現、改善できるように努めていきたいと思います」
そのほかにも、新たな取り組みを紹介してもらいました!
愛称をつけて、フロアサインを新設
うみかぜテラスには出入口が3カ所あるのですが、『どこの出入口か分かりにくい』という指摘が以前からあったそう。そこで、それぞれに愛称をつけて、フロアサインも掲示しました。
- 地階……「えぼし口」
- 1階駅側…「たかすな口」
- 1階海側…「きのこ口」
この出入口のネーミング、地元の人なら思わず「なるほど~」と膝を打つかもしれませんね。(分かる人は茅ヶ崎通かも)
館内掲示物を見やすく刷新
主催イベントやお知らせなどは、デザイン性に凝ったチラシを多用。館内が明るく華やかになったと評判です。また、市や公民館、登録団体のチラシラックも前倒れが無いようにキレイにすっきりと配架されて、手に取りやすい工夫が凝らされています。
タウンニュースの紙面は茅ヶ崎・寒川版だけでなく、藤沢や鎌倉、平塚の最新号が配架されています。(最新号が届くのは毎週金曜日の午後ですよ~!)
天然木の家具を導入してきれいに
また、本棚やチラシラックなどは天然木の家具が利用され、ぬくもりのある雰囲気に。「親子スペースにおもちゃ棚が欲しい」などといった利用者からのニーズに対して、スタッフがDIYで手作りして対応したそうです。
野菜の種、クワガタ、ミニバナナなど、観察コーナーも
市民から寄贈いただいた茅ヶ崎産のオオクワガタやヒラタクワガタ、オジギソウ、ミニバナナの樹のほか、野菜のタネ、宇宙朝顔などなど……。茅ヶ崎の昆虫や自然を観察できるコーナーが常設されています。「クワガタだ~」「タネって、こんなに違うんだね~」と子どもたちだけでなく大人からも人気を集めています。
こいのぼりや七夕飾り、クリスマスツリーなど季節ごとの装飾も
日本の四季の移り変わりや、季節の風物詩、年中行事、風習に合わせて、館内を装飾しています。設置や飾りつけなどは、子どもたちを交えて楽しく行っていて、とても喜ばれています。
たくさんのお花や観葉植物でおもてなし!
来館者に対するおもてなし感を出すために、季節の草花やフラワーアレンジメント、観葉植物をたくさん揃えているそう。屋外の植栽はシルバー人材センターさんやお花のボランティアさん、館内のアレンジメントは南湖の作家 fluere (フルエーレ)さんが協力しているそうで、ここにも市民力が結集されていますね。
新ホームページで情報発信!
タウンニュースならではのサービスと言えば、「情報発信」でしょう。
新ホームページでは、最新の駐車場情報やイベント情報、施設概要、初めて利用する方向けのページもあり、うみかぜテラスのことがよ~く分かるサイトになっています!
登録団体の紹介ページで活性化を
ホームページでは、太極拳やフラ、アート教室、チアリーディングなど、うみかぜテラスで活動する団体やサークルの一部をご紹介。ジャンルや年齢、キーワードでの検索機能があるので、自分に合ったサークルを探しやすいのも嬉しいですね。
タウンニュースの紙面での団体紹介を見て、新規で5人の会員が増えた団体もあります!
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